財団法人日本電機工業会(JEMA)は、2007年2月における家電製品の国内出荷額の統計を発表した。出荷額は合計で1,031億円で、前年同月比で3.1%の増加となった。
製品別の金額ベースでは、ジャー炊飯器が同23.5%増、クッキングヒーターが同16.1%増となり、それぞれ3カ月、24カ月連続の2ケタ伸長を記録した。また、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジも、先月に続きプラスとなっている。
台数ベースでも、主要製品のほとんどでプラスを記録した。冷蔵庫が29万8千台で同8.0%増、電子レンジが36万2千台で8.7%増、掃除機が44万3千台で同8.4%増となっている。また、先月はマイナスだったジャー炊飯器と洗濯機も、今月は、前者は同12.3%増、後者は同0.7%増と伸長している。
新生活者に適した、小型で単機能の商品の伸びも目立っている。冷蔵庫では、小型の「140L以下」「141L~300L以下」タイプが2ケタ伸長を記録。掃除機ではスティック型が7万5千台で同7.6%増となっている。そのほか、6.9kg以下の小型洗濯機、温めだけを行なう単機能の電子レンジも伸長している。
一方、高付加価値商品も、引き続き好調な数字を見せている。炊飯器の6割を占める「IH式」タイプは、33万2千台で同19.0%の2ケタ増を記録。また、冷蔵庫の全体の4割を占める「401L以上」の大型タイプは、8万6千台で同9.5%増となっている。洗濯機は、乾燥機能を備えたものに限れば、9万8千台で同13.9%増となり、さらにドラム式も2ケタ伸長を見せている。
■URL
財団法人日本電機工業会(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
民生用電気機器 2007年2月
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/2007/07.02/0702ka-koku.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/03/20 16:42
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