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F-YHC100
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ナショナルは、部屋の温度や湿度に応じて運転方式を自動制御するハイブリッド式の除湿機「F-YHC100」を4月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は55,000円前後。
除湿機には、乾燥剤を使って取り込んだ空気を除湿するデシカント方式と、コンプレッサーで取り込んだ空気を冷やして除湿するコンプレッサー方式、その両方を備えるハイブリッド式の除湿機がある。
F-YHC100は、デシカント方式とコンプレッサー方式を部屋の温湿度に応じて切り替えながら運転する「インテリジェンスハイブリッド制御」を新たに搭載した。温度センサー、湿度センサーで検知した情報を元に、ヒーターやファン、除湿ローター、コンプレッサーを多段階に制御する。
コンプレッサー方式は、湿度の高い梅雨時などは除湿効率が高いが、冬場は取り込む空気自体の温度が低く、除湿効率が落ちてしまうのが欠点とされていた。そこで本機では、室温が低い場合にヒーターを強くするなどの制御を行なって、室温に左右されずに除湿できる仕組みを導入した。
同社では2001年モデルと比べ、気温10℃、湿度60%の環境において、約2.5倍に除湿効率が向上しているという。一方、夏場に問題となるコンプレッサーから生じる熱も、この自動制御によって低減できるとしている。
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インテリジェンスハイブリッド制御の仕組み
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吹き付け口には、上下方向、横方向のスイングが可能なルーバーを搭載。吊した洗濯物にスポット的に風を吹き付ける「スポット」、一般的な動作モードとなる「ストレート」、全体的に吹き付ける「ワイド」、ストレートとワイドを交互に繰り返す「ウェーブ」の合計4つの動作モードを搭載した。
このほか、温風を本体後方に、冷風を前方に吹き分ける機能も備えた。これにより、夏場など、冷風に当たりながら、衣類の乾燥ができるようになっている。
本体内部には、アレル物質を捕塵する「スーパーアレルバスター」、菌の繁殖を防ぐ「バイオ除菌」などの加工を施したフィルターを搭載。部屋干し時の洗濯物のニオイや、空気中に浮遊するカビ菌などを抑制できるという。
本体サイズは340×210×540mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12kg。水タンクの容量は約2.9L。50Hz地域で使用時の適用床面積は、プレハブで18畳(30平方m)、木造で12畳(20平方m)、鉄筋で24畳(40平方m)。消費電力は最大720W。最大除湿能力は11L。本体カラーはホワイトの1色のみとなっている。
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風を吹き付けるモードの違い
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デシカント方式の除湿機2機種も、同時に発売する。「F-YZC100」は、鉄筋で24畳まで対応。「F-YZC60」は、鉄筋で14畳まで対応。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はF-YZC100が37,000円前後、F-YZC60が25,000円前後。
松下グループのショッピングサイト「パナセンス」で、今回発表された3製品のモニター販売が26日17時より行なわれる。あらかじめ決められた範囲の価格で入札し、高額入札した順に、各機種20名、合計60名が購入できるオークション方式で販売される。入札締め切りは3月12日の13時。
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
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