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ナショナル、風が直接当たらない「気流ロボット」搭載エアコン

~10年間メンテフリーの「お掃除ロボット」も強化

CS-X257A
 ナショナル(松下電器産業株式会社)は、フラップが回転し、エアコンから出る風が体に直接当たらないエアコン「CS-X」シリーズ11機種を、12月21日に発売する。

 価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、6畳用の「CS-X227A」が180,000円前後、8畳用の「CS-X257A」が200,000円前後、10畳用の「CS-X287A」が220,000円前後、12畳用の「CS-X367A」が230,000円前後、14畳用の「CS-X407A」が240,000円前後。このほか、200V電源対応モデルがラインナップされている。

 従来のフィルター自動清掃機能「お掃除ロボット」に加え、冷房時は沈みやすい冷気を天井に向かって吹き出し、暖房時には浮き上がりやすい暖気を床に向かって吹き付ける機構を搭載したのが最大の特徴。このほか、お掃除ロボットの改良や、制御ルーチンの高度化などが、新機能となっている。


CS-Xシリーズ
 同社の調査によると、エアコンを使う上での不満として、「メンテナンスの手間」の次に挙げられるのが、「冷えすぎ、暖まりが悪い」という点だったという。冷気、暖気が直接、皮膚に当たることがこうした不快感の原因と考え、気流の改良を施した。

 まずフラップを従来機の7.2cmから10.5cmと大型化。運転を開始すると、そのフラップがせり出し、冷房時には天井に吹き付けるように上向きに、暖房時には床に吹き出すように下側に回転する「ギア・ムービングシステム」を採用した。1枚の羽で上向き、下向き双方に対応するため、フラップの駆動部に合計31個のギアを使用している。

 左右方向に気流が吹き出す角度も最大130度から160度に拡大。また、本体前面を覆うように設置されたサブフラップで、風モレを防ぎ、気流を整えるなど、徹底した気流への対策を行なった。こうした機能の総称を同社では「気流ロボット」と呼び、「お掃除ロボット」とあわせて、「Wロボット」搭載と謳っている。


大型化したフラップをギア駆動する 合計31個のギアを使用 冷房時。シャボン玉が天井に張り付いた状態で動いている

冷房時。フラップは上向き 暖房時。フラップが下向きになっている

室温の変化を表したサーモグラフ 新機種の暖房機能では、足下は31.1℃ 従来機種では26.2℃と低い

 人気の自動メンテナンス機能は、基本性能と使い勝手を強化。“10年間お手入れ不要”を謳う。

 お掃除ロボットでは、シリコンパッドと吸引口を備えたカバーをフィルター上で往復させることにより、ホコリを掻き出し、吸い取る仕組みを採用しているが、新製品ではシリコンパッドの後ろにブラシを新たに搭載した。これにより、フィルターの目に詰まったホコリや、油が混じった粘りのあるホコリに強くなったという。

 また、従来機では自動清掃機能は電源のON/OFF時のみ動作していたが、24時間タイマーで制御できるようになった。これにより、外出中などでクリーニングをしておけば、就寝時やすぐに部屋を暖かくしたい場合などでも、クリーニング動作をスキップしてすぐに稼働させることが可能となる。

 はぎ取ったホコリを吸い込む機構も改良された。ファンをシロッコファンから渦流ファンに変更。よりシンプルな機構にしたことで、吸引力を20%アップさせたほか、自動清掃時の騒音がより小さくなったとしている。なお、お掃除ロボットの動力も、ギア駆動からワイヤー駆動に変更されており、安定性が増したという。また、除菌剤を練り込み、カビを防止する熱交換器や、遷移金属系の触媒を利用した脱臭フィルターも、10年間交換不要。徹底したメンテナンスフリーをアピールしている。


左から従来機、新機種のお掃除ロボット 旧機種の吸引口のアップ 新機種にはブラシが付いている

ナショナルアプライアンスマーケティング本部 本部長の高見和徳氏
 お掃除ロボットと気流ロボットの2つは、いずれも使用履歴や部屋の環境をもとに動作するシステムだが、これをモニタリングし、制御する仕組みを強化した。

 過去の使用状況から冷暖房の立ち上がりスピードを学習し、部屋ごとに最適化された運転を行なう「お部屋メモリー」機能を新たに搭載した。また、従来機では、エアコンの設置位置を事前に入力すると、それに合わせた効率的な運転を行なう機能を搭載していたが、新機種ではさらに部屋の奥行きを入力可能にし、精度をさらに高めた。これらの機能を総称して、「快適・省エネエンジン」と同社では呼んでおり、最大約30%の省エネ効果が得られるという。

 このほか、メガアクティブイオンを放出し、部屋のホコリや菌、カビなどを吸い込みやすくする機構を従来機から継承。イオン発生量を30%アップさせ、除菌スピードを高めたほか、室外の空気を取り込む換気機能などを、従来機から継承する。

 発表会で登壇した同社 ナショナルアプライアンスマーケティング本部 本部長の高見和徳氏は挨拶の中で「気流ロボットは他社にはない機能。また1つエアコンにおける不満を解消した」と新機能について自信を見せた。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  ニュースリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn061023-1/jn061023-1.html

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第1回:松下電器産業 ナショナルアプライアンスマーケティング本部 本部長 高見和徳氏(2006/10/02)


URL
  そこが知りたい家電の新技術 ナショナル 新・フィルターお掃除ロボットエアコン「CS-Xシリーズ」(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0706/kaden003.htm


( 本誌:伊藤 大地 )
2006/10/23 18:03

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