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Siri対応のスマートLED「Hue」でシーンに合わせて明かりを調節~メンタリストDaigoさんも重宝
(2016/4/6 12:33)
フィリップス ライティング ジャパンは、スマートLED照明「Philips Hueスターターセット v2」の記者発表会を開催した。4月5日発売で、価格はオープンプライス。参考価格は26,800円(税抜)。
スターターセットには、LEDランプが3つと、Hueを操作するためのブリッジが同梱。LEDランプは従来の600lmから800lmに明るさが33%アップ。白熱電球だと60W近くの照度となる。
ブリッジは、照明コントロール用の国際規格「ZigBee Light Link(ジグビーライトリンク)」を採用。Wi-Fiネットワークに接続することでスマホと連動できるようになる。
新モデルでは、Appleのスマートホーム規格「Apple HomeKit」に対応。iOSのアプリケーション「Siri」による音声コントロールが可能になった。
これまで同様1,600万色以上の色を再現でき、「ライトレシピ」機能をアプリに搭載。シチュエーションに合わせた最適な明かりを選ベる。
スマホ連動により、遠隔操作で外出先から家の照明をコントロールしたり、朝起きる時間に合わせて徐々に明るく照らすようタイマー設定をしたりと、生活のさまざまなシーンで活用可能。
ブリッジの本体サイズは、88×26mm(直径×高さ)。最大50個のランプを制御できる。LEDランプはE26口金を採用。重さは390g。消費電力は最大10Wで、平均寿命は25,000時間。
日常に新しい明かりの楽しみ方を提供してくれる
同社マーケティング部 久保 徳次部長は、製品のコンセプトについて以下のように語った。
「ある研究によりますと人間は体内時計を持ってて、いろいろな気分や光の影響によって睡眠が妨げられたり、逆に深く眠りについたりすることができるそうです。フィリップスは照明の世界で、プロフェッショナルとして家庭に手軽にそういったサーカディアンリズム(体内時計)を取り入れたいと考えています。例えばくつろぐ、本を読む、集中する、やる気を出す、というようなモードが、本製品では手軽に楽しむことができます。さまざまな日常のシーンに、みなさまの明かりをお手軽に楽しんでいただくという考えを基に開発された商品です」
久保氏の行なったデモンストレーションでは、実際にSiriを使いHueをコントロール。指示通りに次々と発光色を変えていく光景に、会場からは感嘆の声が上がった。
林信行×DaigoのゲストトークでHueのさまざまな使い方を紹介
トークセッションでは、ITジャーナリスト・林 信行さんと、メンタリスト・Daigoさんが登壇。Hueユーザーであるという2人から、さまざまな話が飛び出した。
自宅では照明にほぼHueを使っているというDaigoさんは、林さんから普段の使い方を聞かれ「僕の場合は、何時にどういう光があれば集中できるかが心理学的にわかっているので、全部それに合わせています。アプリに合わせてプログラミングができるんですよね」と話す。
続けて、Daigoさんは「まず、朝や昼はブルーライトにします。青っぽい色を強めにしてあげると活動量が上がったり疲労感を感じにくかったりということがわかっているので、そう設定し、だんだん日が落ちてくるにつれて黄色っぽい明かりに変えています。こうすると、午前中に分泌されたセロトニンがメロトニンに変わります。これは眠りを作り出すものなので、眠りの質が向上するんです。日が落ちる時間に合わせて照明がだんだん暗くなっていって、寝る2~3時間前は本当にもう昔ながらの黄色っぽい電球に変えちゃうというのはやっていますね」と回答。かなりHueを使い込んでいる様子をうかがわせた。
また、Daigoさんは特徴的な使用法についても言及。
「僕は家のベッドの中にもHueがあるんですよ。朝に睡眠周期をとってくれるアプリと連携して自分が一番起きやすい時間になったとき、照明をつけるという機能を入れています。基本的に人間って音で起きるときは的に攻撃されたときだけなので、逃げる最低限の機能しか起こさないんですよ。音で起きると頭がボンヤリするんですね。だから光を15分以上浴びてから音で起きるのが大事なんです。脳に起きる準備をさせるわけですね。そういう意味で言うと、Hueは目覚ましとしては最適な機能を持っています」と話し、健康的な寝起きのための活用術を教えてくれた。
Siriによる音声コントロールは、使うほどに使用者のパターンを学習するという。また、Hueの無線有効範囲は約30mだが、それぞれのシングルランプが中継器としての役割も果たすため、間隔を考えて設置すれば家中のHueを連動させることも可能。
自宅に好みのライティングを作る楽しみを提供してくれそうだ。