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家電製品ミニレビュー

ティファール「ミニマルチ ミモザ」

〜多機能でコンパクトなミル付きミキサー
by すずまり
ティファール「ミニマルチ ミモザ」

 キッチンに立つ者にとって、ミキサーやフードプロセッサーのような調理器具は、ちょっと悩ましい存在だ。これがないと作れない料理もあるが、使わないことも多く、保管場所も必要。棚の奥などにしまうと、今度は使わなくなってしまうのだ。

 筆者も重厚なガラスの容器がついたフードプロセッサーを持っているが、1度使ったきり、棚の一番上にしまいっぱなしになっている。調理スペースが狭いため、出すのも、再び洗って収納するのも面倒なのだ。わずか50cm先の扉を開ければフードプロセッサーがあるのに、もっと使いやすいものが欲しくなる。

 そこで購入したのが、今回ご紹介するコンパクトで使いやすい「ティファール ミニマルチ ミモザ」(以下、ミニマルチ)だ。


メーカー ティファール
製品名 ミニマルチ ミモザ
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 5,986円

 

 ミニマルチは、ジュースやスープが作れる「ミキサーユニット」と、乾物やコーヒー豆を細かく砕ける「ミルユニット」のセットだ。ミキサー使用時のサイズは135×135×330mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.2kgで、一般的なミキサーの3分の2、重さは約半分とコンパクトで軽い。いずれも容器はガラスではないが、耐熱温度は80℃となっており、食器洗い乾燥機にも対応している。

左上から、モーターユニット、ミキサー容器、ミルユニット、ミキサーふた、お掃除ブラシ ボタンは低速と高速の2段切り替え 電源コードはモーターユニットの裏に収納できる
モーターユニットを上から見た様子 ミキサーユニットを取り付けた状態 サイズは通常の2/3程度とスリムでコンパクト
ミキサーふたの中央には具材投入口があるが、20mlの計量キャップで閉じる ミキサーカッター

 ミキサー容器は、ジュース、スープ、かき氷に対応しており、コンパクトながらも600mlまで入る。これでフレッシュジュースを作れば、コップ3杯分は作れる。このサイズ感とボリュームのバランスがポイントだ。常にキッチンのどこかに出しておけるため、急にコップ1〜2杯分のフレッシュジュースを作りたくなっても、パッと準備できるのだ。

ミルユニット ミルユニットは、ミル容器、ミルカッター、キャップで構成されている ミル容器とミルカッターを取り付けた状態
お掃除ブラシ 取扱説明書とレシピブック

 しかもミニマルチの場合、コンパクトながらも、毎分約13,000回の「低速ボタン」と、約17,500回/分の「高速ボタン」の2段階で切り替えが可能で、氷を砕くパワーがあるのも魅力。


水で高速ボタンと低速ボタンのパワーを確認

 つまり、ミニマルチがあれば、機能は通常サイズそのままに、いつでも気軽に無添加で新鮮なジュースや、なめらかなスープ、かき氷が味わえるのだ。おまけにミルもついているので、自家製ふりかけを作ったり、コーヒー豆を適宜挽くこともできるのである。


氷から、雪のようなかき氷ができる様子。夏に活躍してくれそうだ

 

 その魅力を、実際の調理を交えてご紹介しよう。なお、ミキサーにありがちな「いつもジュースやスープが作りたいわけじゃない……」という悩みも踏まえ、ミキサーのジュースやスープ以外の活用法ついても触れてみたので、ぜひご覧いただきたい。

定番のフレッシュジュースはとても簡単

 まずは定番ともいえる、「にんじんりんごジュース」。1人分なので、りんごは1/6個程度、にんじんは1/3本程度を用意。「ミキサー」は、素材から水分を絞り出す「ジューサー」ではないので、液体が必要になる。そこで、カルピスと水を入れてみた。

 ボタンを数回押しただけで、あっという間にコップに半分程度のジュースができあがった。洗い物としては、「ミキサー容器」と「ミキサーふた」(20mlの計量キャップ付き)の2点のみ。いずれも水でサッと洗い流すだけで済むので、扱いは非常に楽だ。

 なお、ミキサーで処理できる最大量は、フルーツ、野菜、野菜スープなら200gとなっており、ミルクシェイクなら、フルーツ100gにミルク300mlが適量だ。肉、魚介類、コーヒー豆などの固いものは扱えないので注意しよう。

軽く1人分のにんじんりんごジュースを作る 刻んだ材料と水、カルピスを加える わずか数秒でこの通り
ミキサー容器の壁面についた繊維質は、スパチュラなどのヘラで落とす わずかな量だが、これだけのために、という気分にはならなかった

冷凍したキウイフルーツもなめらかに

 ミニマルチは氷を砕き、かき氷も作れるパワーが特徴だ。そこで冷凍したキウイフルーツを使って、ドリンクを作ってみた。材料は冷凍したキウイフルーツ、キャベツ、りんご、バナナ、ピルクル、水である。キウイフルーツは1個分まるごと凍らせていたが、あっさり粉砕され、10秒とかからず甘くて冷たいドリンクができあがった。

冷凍したキウイフルーツ、キャベツ、りんご、バナナ、ピルクル、水でドリンクを作る トロリと冷たいキウイフルーツのドリンク。意外にもごくごく飲めてしまう

今回は無理して大きめの塊を使ってみたが、小口に刻んで凍らせておくほうがよい

 なお、ミニマルチにはオリジナルのレシピブックが付属しており、フレッシュジュース8種、スープ2種の計10種類が紹介されている。よりスタイリッシュなフレッシュジュースに挑戦したい方はぜひ参考にしていただきたい。

ミキサーは、パン粉、ドレッシング、大根おろし、ケーキ作りにも活躍!

 「ミキサー」というと、どうしてもジュースやスープをイメージしがちだが、実は意外と使い道がある。

 たとえばパン粉作りだ。余ったパンをミキサーに入れるだけで、パン粉ができる。冷凍させてからおろし金で細かくするという方法もあるが、ミキサーに入れたほうが、短時間でまとまった量が作れるため、遙かに手間がかからない。また、パンの状態で乾燥させるより、そのまま粉砕したほうが、全体の水分が抜けやすいというメリットもある。

余ったフランスパンでパン粉を作る ちぎってミキサーにかければ、この通り!

乾燥させていないパンからパン粉を作ってみた

 大量に作るとなると面倒なのが、大根おろし。これもミキサーに任せてしまおう。刻んだ大根に適量の水を加えて回せば、あっという間に大根おろしを用意できる。大根おろしたっぷりのみぞれ鍋の際には、大活躍間違いなしだ。水の代わりに、ドレッシングのような液体素材を加えて、おろしポン酢風にしてもいいだろう。

大量の大根おろしが面倒だと感じたら、ミキサーに任せてみるのも手 小さめに刻んでおく ミキサーなので、適量の水も必要となる(量は任意)
一気に大量の大根おろしができた 見た目も舌触りも、おろし金のものと遜色ない ご飯に乗せて食べてもおいしい

 自家製のドレッシングやタレも、ミキサーがあると簡単に作れてしまう。今回は、ごま、にんじん、にんにく、たまねぎ、砂糖、ごま油、しそ油、酢、醤油を一気に「ミニマルチ」のミキサーにかけた。すると、サラダにもお肉にもあう具だくさんのドレッシングが完成。茹でた鶏肉とサラダにかけると、立派なおかずサラダのできあがりだ。一度に大量に作れるので、ストックしておくとかなり重宝する。前述の大根もプラスすれば、大根おろし入りのタレも簡単に作れ、アレンジ次第で自分の味も自在に出せる。

材料は、白ごま、にんじん、にんにく、たまねぎ、砂糖、ごま油、しそ油、酢、醤油 材料すべてをミキサー容器に入れる
高速ボタンで一気にかき混ぜると、あっという間に具だくさんのドレッシングに 野菜の上に茹でた鶏肉を乗せて、ドレッシングをたっぷりかければご飯にも合う一品に。夏は特に食が進みそうだ

 ミキサーは、お菓子作りにも活躍する。たとえば、チーズケーキは、とにかく材料をよく混ぜるだけで作れる。大抵はボウルとスパチュラとウィスクを駆使して、材料を加えてはなめらかになるまで混ぜるのだが、腕が疲れてしまう。これもミキサーならあっという間なのだ。

 今回はベイクドチーズケーキを作ってみた。作るにはまず、材料をミニマルチのミキサーで一気に混ぜ、以前レビューしたタイガー魔法瓶のコンパクトな1人用炊飯器「tacook」の内なべにクッキングシートを敷いて流し混み、ケーキモードで焼いた。オーブンもボウルもウィスクも使わなかった。流し込む際、ミキサー容器の壁面についた生地を、スパチュラで丁寧に取り除いたくらいだ。ミキサーを活用すれば、おいしいチーズケーキが簡単にできるのである。ミルメインの小型タイプでは、この量はカバーできない。

 ただし、ミキサー容器の容量が600mlとなっており、材料や量によっては攪拌によりあふれてしまうものもあるので注意しよう。今回のベイクドチーズケーキも、生クリームの攪拌により、ややオーバー気味となってしまった。

小麦粉、クリームチーズ、生クリーム、砂糖、レモン汁、生卵を用意 全部ミキサーに入れて混ぜるとこの通り。卵と生クリームが攪拌されるので、量としてはオーバー気味に。長時間混ぜすぎないように 取り出しやすいよう、クッキングシートを入れた炊飯器の内がまに流し混んでセット。ケーキモードで様子をみながら約120分加熱。ここまで、混ぜて流し混んだだけという簡単さ
チーズケーキが焼けた クッキングシートのシワのせいで見た目はよくないが、いい香りが漂う よく冷やしてからいただく

チーズケーキ製造工程。ボリュームとしては材料全体を2/3程度に減らしたほうがミキサーへの負担は少なそうだ

ミルならコーヒー豆やふりかけも

 コーヒー豆を細かく挽きたいときや、ふりかけ作りに便利なのが「ミルユニット」だ。いずれもミキサー同様に、材料を中に入れてボタンを押すだけである。ふりかけなら、使い切れないいりこや桜えびを使えば、カルシウムたっぷりのオリジナルふりかけが、わずか数秒でできる。これが侮れないおいしさなのだ。サッと作ってストックしておくと、ご飯を簡単に済ませたいときに非常に便利なだけでなく、手軽なカルシウム補給にもなる。

ごま、いりこ、桜えび、青のり、塩でふりかけを作る 材料をミル容器にいれる ミル容器を本体にセット
何度かボタンを押せばこの通り! 素朴だがおいしいふりかけができた ご飯にかけるのはもとより、おにぎりにまぶしてもいい

ミルでふりかけ作りの様子。とても簡単だ

 コーヒー豆は一瞬とはいかないが、必要な量だけ挽き、いつでも挽き立てをドリップできる。ただし均一とはいかないようだ。短時間が粗く、長時間が細かいといえばそうなのだが、粒が不揃いになりやすい。筆者はフレンチプレスタイプが好きだが、一部微粒子状になったコーヒー豆がフィルターに詰まり、非常にプレスしにくくなった。好みの状態にするには、多少の慣れが必要かもしれない。

コーヒー豆を挽いてみる ミル容器の「MAX」に収まるよう、コーヒー豆を入れる
できあがったコーヒー豆。もう十分かなと思っても、以外と大粒だったりして難しい フレンチプレスよりは、ペーパーフィルターを使ったドリップ式がお勧め

手頃なサイズなので、ちょっと使いたいときに気楽に扱える

 今回ミニマルチを使って感じたのは、そのサイズの手頃さだ。これまでのミキサーといえば、どれも重厚で、使用中のモーター音もそれなりに響き、使っている本人が驚いてしまうこともあった。しかしミニマルチはどのパーツもコンパクトで軽い。特にボタンのついた「モーターユニット」は、棚やテーブルから片手でひょいと持ち上げられるので扱いやすく、モーター音も比較的穏やかなのだ。

 おかげで、心理的プレッシャーは全く感じない。1人で使っても負担にならず、さまざまな使い道で料理を便利にしてくれる。「モーターユニット」と容器がしっかりセットされていなければ動作しない、安全設計にもなっている。

 ミルにしようか、ミキサーにしようかと悩んでいた方や、もっと気軽に使えるミキサーを探しているという方に、ミニマルチはまさにうってつけといえるだろう。






2012年5月10日 00:00