家電製品ミニレビュー

ブラック&デッカー「LEDライトバー360」

~“持つ・吊す・置く”ができる360度照射LEDライト
by 林 佑樹
ブラック&デッカー「LEDライトバー360」

 最近、さすがに地震のことが気になりだして、ちょこちょこと防災グッズを用意しはじめた。中でも欠かせないアイテムが懐中電灯で、ここ最近はLEDライトの人気が高まっているそうな。電池駆動でも点灯時間は十分に長く、本体も軽く、熱も持たずと便利な存在だからだろう。そんなわけで、今回は耐衝撃性と360度照射という堅実かつユニークな組み合わせの懐中電灯、ブラック&デッカーの「LEDライトバー360」を紹介しよう。


メーカーブラック&デッカー
製品名LEDライトバー360 BDLB28-XJ
希望小売価格6,300円
購入場所楽天市場
購入価格3,800円


 ブラック&デッカーといえば、世界的な電動工具メーカーだ。頑丈かつ使い勝手のよい工具ばかりで、そこから登場したLEDライトとなると、ごついイメージがつきまとう。本体サイズは、懐中電灯というには大きめの直径80mm、高さは310mmでまさにアメリカンサイズ。

 ただ、大きいからといって使い勝手が劣るわけではなくて、グリップ部分の直径はやや小さめの60mmとなっている。また外周は六角形になっているため、立てたり、横にしたりとした時の安定感は抜群。また、フックでランタンのようにぶら下げることもできるため、サイズの割に使いやすい。

 外見的な特徴を見てみると、透明で分厚いポリカーボネイト樹脂に保護された合計28基のLEDに目がいく。このLEDは4方に設置されており、点灯させると360度を照らすことができる。見た目こそ大きいが、重量は電池込みで約380gと意外と軽く、持ち運びしやすいように、収納ポーチも付属している。なお電源には単三乾電池×3を使用し、最大で約20時間の連続点灯が可能だ。

電源には単三乾電池×3を使用。電源カバーも分厚く頑丈な作り握ってみたところ。成人男性にはほどよいサイズだが、女性にはやや大きく感じると思う
付属の収納ポーチに入れてバックパックに入れてみた。見た目はデカイのだが、細長いこともあって場所を取らないフックがあるため、ランタンのように吊しての使用もOKだ

 また材質を見てみると、工具メーカーらしさが伺える。透明なパーツは上記した通り、ポリカーボネイト樹脂、黒色の部分はPCV樹脂、オレンジ色の部分はABS樹脂となっており、いずれも耐衝撃性の高い素材ばかり。そのためか、パッケージにはハンマーで叩いてもOKというアイコンまでも掲載されている。“ほんとかしら”と高さ約140cmからアスファルトに落下させてみたが、角が汚れたくらいで破損等はナシ。その様子を録画しているので、動画でも確認してもらいたい。体感としては、叩きつけても問題なさそうな気配だった。


約140cmの高さからアスファルトに向けて落下してみたところ、響き渡る落下音とは裏腹に、その後も動作し続けてくれた。またかなり明るいライトだということもわかるだろう

 なお見た目的に防水機能アリかと思いきや、水に対してはあまり強くないようで、パッケージの取扱書にも防水機能はないと明記されている。

 さて、4方向に設置されたLEDには点灯パターンが用意されている。スイッチを正面に見据えた状態で説明していこう。まずスイッチを1回押すと、右列にあるLED7基が点灯する。この7基が他のLEDよりも輝度が高く、90度をカバーするスポットモードとして使用でき、残る21基もかなりまぶしいのだが、先の7基よりもやや暗い(といっても日常的に使う分にはまぶしいくらいだが)。

 次に、もう1度スイッチを押すと、正面と左列、背後の3列21基のLEDが点灯し、240度をカバーするランタンモード。さらにスイッチを押すと、全列28基のLEDが点灯して360度をフォローするフルモード状態になる。

 またどの状態でも軽くスイッチを連打すると、点滅を繰り返すことができ、緊急時にサインを送る用途にも使用可能だ。それぞれの状態でのLED点灯時間は、7基点灯の状態で連続使用約20時間、21基点灯で連続9時間、28基点灯で連続8時間となっている。

スポットモード時に点灯する列だけLEDの大きさと輝度が異なっているフルモード時。360度をまんべんなく照らしてくれるため、テント内や暗所で作業向きだハンドライトとしてはスポットモードが一番。直視するのもきついほど明るいため、照らした先の様子がしっかりとわかる

 実際に使ってると、手に持って使うよりも、設置したり吊したりした方がよさそうに感じた。スイッチの位置が原因で、持ち直すことナシに正面を照らすとなると、利き手ではない左手に持つしかないからだ。といっても大きい見た目とは裏腹に携帯性はあるので、キャンプや夜に外で補修作業を行なうときなど活躍してくれるシーンが多いのではないだろうか。





2009年10月28日 00:00