藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
心配性の災害対策グッズその1 伸びるウエストバッグ「SPIBELT」
2017年9月13日 07:00
毎年、災害対策の見直しを9月に行なうようにしている。地震のみならず、内陸部ですら津波もかくやという水害に見舞われかねない近年においては、それが「どこ」であっても、季節や時刻が「いつ」であっても、「もしも」「何か」に対する心がけを忘れてはいけないのだと思っている。
でも家でくつろいでいる今この瞬間に、いざ「何か」あっても……正直困ると思う。周到に準備ができているかといえば明らかに手薄で、油断しているなぁと自覚する。反面、出先での帰宅困難状態をつねに想定している外出時における私の持ち物は、いささか過剰気味だ。
財布、スマホ、スマホのバッテリー等充電グッズは言わずもがな。熱中症対策を兼ねた飲み水のペットボトル、空腹対策の飴は必携。
さらにUVカット機能のある晴雨兼用傘、冷房対策の上着も忘れず、手ぬぐいかタオルも携行。マスク、ハンカチ、ティッシュ、ウエットティッシュ、最小限のグルーミング用品、「万が一」に備え小さく折りたたんだエマージェンシーブランケットもポーチに入っている。
ただ、数年前まで家の鍵に付けていたアーミーナイフはいろいろ問題があるので、栓抜きとマイナスドライバーのみのツールキーホルダーに変えた。などなど、中3の娘に先日話したところ、「えぇ、ちょっとそれって……」と露骨に嫌な顔をされたのだった。
なんのつい数年前まで「子連れでお出かけ」ともなれば、おかあさんは子どものオムツ、お尻ふき(大型ウエットティッシュ)、汚れオムツのニオイが漏れないゴミ袋、各種トラブルを想定した着替え、タオル、子ども用の飲料、食料、そしてベビーカーがあっても必須の抱っこ紐(紐と言いつつ相当かさばる)、退屈しのぎのオモチャ等々、おそろしく大量の持ち物が必須だった!
おのれの荷物のみになった現在は、これでもたいへん軽装なのである(ちなみに前述の被災対策グッズのほか、手帳、筆記用具、Kindle Fire HD 8 タブレットも欠かせない)。出先が仕事となると、ここにMacBook Air 11インチも荷物に加わる。あれ、おかしいな。軽装のつもりなのに……すごく重い。
本当に必要なモノだけを持ち歩く!
世の中の荷物の少ない(小さい)人は、一体どうやって必要なモノを携行しているんだろう!? と、つねづね謎に思っていたのだけど、なんとそのヒントはわが家の中にあった。私と異なり、私物の少ない連れ合いの愛用品である「SPIBELT(スパイベルト)」である。
このSPIBELT、本来はジョギングなどをするとき用の極小サイズのウエストバッグなのらしいけれど、収納部分はよく伸び、見た目より多くのモノを格納できる。そして文字通り、ベルトとして服に装着できる。よって明白に「手ぶら」の状態で外出が可能なのである。
「もしも」「何か」に対する心がけが、溢れるモノに転化しがちな私が、このSPIBELTのミニマムなスペースに何を入れることができるのか。自らにとって本当に必要なモノとは一体何なのか。という自問から、今季、災害対策の見直しを計ろうと思っている。