世界最大の燃料電池展「FC EXPO 2009 ~第5回
国際水素・燃料電池展~」が、25日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は2月27日までの3日間。入場料は5千円だが、Web上の事前登録で無料招待券が入手できる。家電Watchでは、会場にて展示された家庭用の燃料電池など、一般消費者向けの製品を中心に紹介する。
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HMX(Hydrogen Mobility X-tender)
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ホライゾンフュエルセルジャパンのブースでは、水素が燃料の電動バイク「HMX(Hydrogen Mobility X-tender)」が公開された。価格は4,600ドル(約44万円)。ブースで話を聞いたところ発売中とのことだったが、本日時点では同社のネットショップでは取り扱いが始っていないようだ。
燃料電池システムを搭載した電動バイクで、サドルの下に水素が入った専用のボンベを取り付けることで電気が発生、その動力により、ペダルを漕ぐ力をアシストする。アシスト比は1:1(人力:動力)で、アシスト時の最高時速は25km。1回の水素ボンベの充填で、最長で300kmまで運転できる。
なお、スロットルを使ってペダルを漕がずに運転できる「Eバイクモード」を備えているため、道路交通法上では自転車ではなく「ペダル付きのバイク」となる。公道で運転する場合は運転免許証が必要になる。
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写真中央のボンベ内には水素が10L入っている
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水素はサドル下部の燃料電池ユニットで電気に変わる
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また、1月の「2009 International CES」にて展示されていたポータブル発電機「HydroPak」と、その小型版「MiniPak」も展示されていた。いずれも専用のカートリッジに水を入れることで、水素と酸素を反応させ電気を作り出し、その電気をUSBポートやAC電源経由で供給するというもの。本体価格は前者が400ドル(約3万9千円)、後者が50ドル(約4千8百円)。こちらも同社直販ショップではまだ発売されていない。
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専用のカートリッジに水を加えることで発電する「HydroPak」
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USBポート/AC/シガーライター用のコネクタから給電する
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HydroPakをより小型にした「MiniPak」
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MiniPak用の専用カートリッジ
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発売されている商品としては、太陽光/風力/燃料電池など、クリーンエネルギーの実験キット「再生可能エネルギー学習キット」、水だけで動くおもちゃの車「H-レーサー 2.0」といった、燃料電池を使って遊んだり学習する製品もあった。価格は前者が39,900円、後者が22,800円。
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燃料電池をはじめ、風力発電などクリーンエネルギーが体験できる「再生可能エネルギー学習キット」。楽しみなら仕組みを学ぶことができる
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水を加えるだけで動く「H-レーサー 2.0」(写真左)。遠隔操作できるリモコンも付いている
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■URL
ホライゾンフュエルセルジャパン
http://www.horizonfuelcell.jp/
オンラインショップ
http://horizon.shop-pro.jp/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2009/02/26 00:09
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