NECライティング株式会社は、同社が取り扱う家庭用白熱電球について、製造・販売を2012年までに原則として中止する方針を発表した。以後、白熱電球の製造・販売を縮小し、LEDなど新しい省エネ照明機器の開発を促進するとしている。
対象となる白熱電球は、E26口金の一般照明用白熱電球で、サンホワイト(LW)/ボールランプ(GW)/クリアランプ(L)/ブルーソフトランプ(LBS)の4種類。同社では代替用のランプとして、電球型蛍光灯「ホタルックボール」「コスモボール」を挙げている。また、白熱電球を搭載するシーリングファンと白熱シャンデリアについては、白熱電球ではなく電球型蛍光灯を初期搭載した状態で販売する。
なお、ミニクリプトンランプやハロゲンランプ、反射形ランプなど、代替が利かない一部の白熱電球、およびに代替できない電球を採用する照明器具については、取り扱いを継続する。今後は代替可能な製品の開発を加速し、代替提案を行なっていくとしている。
経済産業省では4月より、消費電力量の多い白熱電球の生産を2012年に中止するようメーカー側に要請している。同社では白熱電球の製造・販売中止の理由として「地球環境問題に関する企業としての社会的責任を果たすため」としている。
他メーカーでは、東芝ライテックが2010年度、三菱電機オスラムが2012年までに、白熱電球の製造中止を発表。松下電器産業も、2012年までに白熱電球から電球形蛍光灯への切り替えを明らかにしている。
■URL
NECライティング株式会社
http://www.nelt.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nelt.co.jp/information/press/2008-06-24.html
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/06/24 18:07
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