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パナソニック、すぐに明るくなる電球形蛍光灯「パルックボールプレミアQ」


パルックボールプレミアQ
 パナソニック(松下電器産業株式会社)は、スイッチを入れてからの立ち上がりが早い電球形蛍光灯「パルックボールプレミアQ(クイック)」を7月1日に発売する。ラインナップの詳細は以下の通り。


形状A15形D15形G15形
型番EFA15EL/10HSEFA15ED/10HSEFD15EL/10HSEFD15ED/10HSEFG15EL/10HSEFG15ED/10HS
光色電球色クール色電球色クール色電球色クール色
口金E26
消費電力10W
光束(lm)750700750(715)700(665)750700
希望小売価格オープンプライス
店頭予想価格1,500円前後


 電球形蛍光灯は、白熱電球に比べ消費電力が低く寿命が長いことから、近年、省エネ技術として普及が期待されている。しかし、スイッチを入れた後、すぐに明るくならない点や、点灯後しばらくの間、明るさが不安定な点が弱点とされている。パルックボールプレミアQはその点を改善したのが最大の特徴。

 蛍光灯内部にクイックランプと呼ばれる補助ランプを搭載。電源投入直後はこのクイックランプが光ってまず明るくし、蛍光灯本体の立ち上がりを待つ。明るさが一定になる1分後まで蛍光灯本体とクイックランプを併用し、その後、クイックランプを消して蛍光灯のみで安定的に光る仕組み。同社ではこの仕組みを、「ハイブリッド点灯方式」と呼んでいる。クイックランプは白熱電球をベースに改良を加えたもの。消費電力約20W、約200lm(ルーメン)の明るさがある。これは本体の明るさの約6割にあたる、


スイッチを入れてから明かりが付くまでの間に、ユーザーは不満を感じていた 蛍光灯の中に補助灯を設けた
クイックライト

消灯時
点灯直後。クイックランプのみが光っている状態 1分間、クイックライトと本体のライトの双方が点灯する

従来品(左)とパルックボールプレミアQ(右)の比較。あかりがつくまでの時間がパルックボールプレミアの方が早い

 また、従来品で1万時間だった寿命は、「業界No.1」となる13,000時間になった。電極部のコイルを四重にしたり、あかりの元となる電子を放出する物質(エミッタ)の塗布量を最適化したことによるものという。なお、ここでいう寿命とは、明るさが購入当初の8割になった時点を意味している。

 このほか、点滅耐性も従来品の3万回から4万回に改良。トイレや洗面所、廊下など頻繁に点灯/消灯を繰り返す場所にも向く。

 消費電力は従来製品と同じ10W。60Wタイプの白熱電球と比較すると、寿命となる13,000時間使用したとして、約13,000円の電気代が節約できるという。

 なお、同社はスリムタイプの環形蛍光灯「スリムパルックプレミア」も同時に発売する。20形、27形、34形の3サイズがあり、店頭予想価格は1,500円から。


寿命は1万3,000時間になった 白熱電球から交換すると、1年間で1万3,000円を節約できる 蛍光灯は点滅に弱いと言われているが、耐性を3万回から4万回まで伸ばした

白熱電球との比較 白熱電球のランプのそばは50℃以上 パルックボールプレミアQのまわりは32℃

松下電器産業 照明社 社長の伊藤清文氏
 近年、パナソニックではこの電球形蛍光灯の普及を環境経営の重要な柱として位置付けており、昨年から、世界遺産の白川郷や、札幌の雪祭り、今年7月にサミットが行なわれる洞爺湖町の温泉街などへパルックボールプレミアを寄贈するなど、積極的なキャンペーン展開を行なっている。さらに今年になってから、経済産業省が白熱電球を電球形蛍光灯へ置き換える方針を示しており、同社ではこれを追い風として普及拡大に取り組むという。

 松下電器産業 照明社 社長の伊藤清文氏は「現在、E26口金の照明機器のうち、電球形蛍光灯が占める割合は53%だが、これを2012年までに90%まで高めるのが狙い」という。9割としたのは、残りの1割が小さいサイズのクリプトン球などで、置き換えが難しい製品のため。しかし、この置き換えができない分野においても、「今後、そう遠くないうちにお知らせができる」(伊藤氏)とし、新製品投入を予告している。





URL
  パナソニック(松下電器産業株式会社)
  http://panasonic.jp/
  ニュースリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080609-2/jn080609-2.html?ref=news

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( 本誌:伊藤 大地 )
2008/06/09 18:39

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