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三洋電機、第3四半期で通期利益目標達成

〜家電事業は赤字も、AQUAとairsisは好調

三洋電機 代表取締役副社長の前田孝一氏
 三洋電機は、2007年度第3四半期連結決算を発表した。

 売上高は前年同期比1.4%増の5,971億円、営業利益は74.0%増の262億円、税引前損益は前年同期のマイナス36億円から黒字転換し196億円、当期純利益は前年同期のマイナス72億円の赤字から黒字転換し、127億円となった。

 また、4〜12月までの9カ月間の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増の1兆6,886億円、営業利益は61.9%増の500億円、税引前利益は437億円、当期純利益は287億円となった。

 営業利益、税引前利益、当期純利益はいずれも、通期見通しを9カ月間で達成した数字。三洋電機の代表取締役副社長の前田孝一氏は、「コンサバティブに見過ぎているという指摘もあるだろうが、前年3月に大きく売り上げが上昇したこと、また為替の影響や金利の影響などを考えると、3月の動きが読み切れない。通期見通しは営業利益を50億円上方修正する以外は、すべて据え置く。だが、全体的な底上げができているという感触はある」とした。

 通期見通しは、売上高が前年同期比0.7%増の2兆2,300億円、営業利益は上方修正して11.0%増の550億円、税引前利益は前年比451億円増の320億円、当期純利益は前年比654億円増の200億円。上方修正に対して慎重な姿勢を見せているのは、通期計画の必達を絶対条件としている同社の姿勢が強く伝わるものだといえよう。

 部門別では、コンシューマ部門の売上高が、前年同期比2.1%減の2,697億円、営業利益は77.5%増の37億円。

 電化機器は、第3四半期で赤字幅を改善しているが、17億円の赤字となり、黒字化には至らなかった。

 「だが、12月単月で見ると、AQUAが好調で黒字化している」と、電化機器事業における構造改革の成果が出ていることを示した。

 冷蔵庫の売上高は前年同期比17.4%減の108億円、エアコンは8.6%減の82億円、洗濯機は6.6%増の89億円となった。冷蔵庫は赤字のままだが、洗濯乾燥機の収益は、「トントン」とした。生活家電全般では、「AQUA」や「airsis」といった高級機が好調という。


2月下旬に投入する三代目の「AQUA」 排気のきれいさを徹底的に追求した掃除機「airsis」

 また、デジタルカメラは、国内外を中心に堅調で、第3四半期の出荷台数は540万台と過去最高を記録。「通期の1,500万台の計画も達成できるだろう」とした。

 デジタルカメラの売上高は139.3%増の759億円と大幅な成長となった。

 北米市場で建て直しを図ったテレビ事業は、薄型テレビへの移行促進が後押ししており好調。売上高は28.0%増の351億円となった。

 「テレビ事業はやっと黒字化した。独特のビジネスモデルを確立し、採算がとれるようになった。今後、この事業をどうするかは現時点では明確に回答することはできないが、一部地域のビジネスを畳むといったことも検討材料には入る」などとした。

 一方、携帯電話は販売が伸び悩み減収。営業利益も赤字となった。

 携帯電話は年間1,000万台の出荷計画を掲げていたが、「春は負けて、夏は勝ち、秋には負けて、また冬も厳しい状況にある。通期1,000万台にはかなり届かない結果となる」とし、デジカメの好調ぶりとは、正反対であることを示した。

 携帯電話事業については、京セラへの売却が進められているが、「4月1日付けで京セラ本体に吸収されるために、労働条件を揃えるなどの作業が進んでいる。売却益は来期の計上になる」としている。

 コマーシャル部門は、売上高が1.3%増の657億円。営業利益は18.7%増の4億円。

 国内ではメディコム事業以外が落ち込みを見せ、とくに国内の店舗向けショーケースの減少が大きいという。たが、その一方で、中国、欧州での大型エアコンが好調だという。

 コンポーネント部門は、売上高が7.6%増の2516億円、営業利益は35.9%増の241億円となった。

 市況の低迷により半導体の売上高は減少したものの、二次電池や太陽電池などの売り上げが海外を中心に増加したという。

 半導体では、「得意分野に事業を集中する一方、生産拠点の配置換えなどに取り組んでおり、失地回復を目指している。年間を通じて、赤字が残らないだろう」と、順調に回復が進んでいることを示した。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  決算資料
  http://www.sanyo.co.jp/ir/library/financialstatements.html#080205

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URL
  京セラ、三洋電機の携帯電話事業の買収で最終合意(ケータイ)
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/38084.html


( 大河原 克行 )
2008/02/05 19:02

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