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airsis SC-XD1
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三洋電機株式会社は、0.3μmの微粒子もキャッチし、掃除した空間をきれいにする機能を備えたサイクロン式掃除機「airsis(エアシス) SC-XD1」(以下、XD1)を9月1日に発売する。希望小売価格は131,250円。
同社は、近年の健康志向の高まりや、マンションのような高気密・高断熱住宅の増加、アレルギー患者の増加などを背景に、排気のきれいな掃除機の開発を目指した。
まず、床のホコリの舞い上げを防ぐため、風路設計を改良。本体の外周をぐるっと排気メッシュを取り囲む設計にし、分散排気とすることで、排気速度を従来機「SC-XW55H」の約1/3となる秒速1mにまで緩やかにした。さらに、本体後方にプラズマ放電ユニットを搭載。ここから放出されるマイナスイオンにより、微細なホコリが電気的に結合。大きな塊となる。これを、フィルター表面積の大きい「ULPA リングフィルター」を通すことで、0.3μm以上のホコリを「ほぼ100%」キャッチするという。
ULPAフィルターとは、0.15μmの粒子を定格風量動作時で99.9995%以上補塵する性能を持つフィルターのこと。家庭用掃除機や空気清浄機で用いられることの多いHEPAフィルターは「0.3μmの粒子に対して99.97%」の補塵率で、ULPAフィルターの方が高性能ということになる。
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丸みを帯びたデザイン。本体カラーはプレミアムホワイト
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左からシャンパンゴールド、パールピンク
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本体を取り囲むように排気口が設けられている
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ULPA リングフィルター
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波形のフィルターが配置されている
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本体正面にULPA リングフィルターを設ける
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排気1Lに含まれる0.3μm以上のホコリの数は、従来機が約96,000個だったのに対し、XD1では約50個。一般的なリビングルームが約14万個、カメラや時計を組み立てるためのクリーンルームが500~7,000個、手術室が350~3,500個、ハイクリーン手術室が35~350個であることから、同社では「クリーンルーム並みのきれいな排気」としている。
部屋の空気浄化を行なう専用モードも設けた。ホースを取り除いた状態で、本体にある「空気清浄モード」のスイッチをONにすると、空気清浄機のように本体に空気を取り込み、フィルターで濾過した空気を排出する。実際の掃除で約7分間、空気清浄モードで約10分間動作すると、6畳間の塵埃残存率は40%未満となり、15畳タイプの空気清浄機を10分間動作させた場合と、ほぼ同じ効果が得られるという。
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ウェットタイプのフローリングシートが巻き付けられる
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ヘッド内にモーターを内蔵する
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操作パネル
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ダストカップの形状は従来機を継承した
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ティッシュペーパーを挟み込むことでメンテナンスの手間を軽減できる
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プリーツフィルター。黄色のレバーを左右に動かすとチリを落とせる
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電源ON時と電源OFF時に自動でフィルターをクリーニングする。クリーニング時にはランプが青に光る
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ダストカップを装着したところ
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本体背面
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壁面に押しつけるとシャッターが上がり、壁のキワまで掃除できる
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ヘッドを90度回転させると、縦長のブラシとして使用できる
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ダストカップにティッシュを取り付け、ゴミ捨て時にホコリが舞い上がらないようにする機構などは、従来のサイクロン式掃除機から継承した。なお、ULPAリングフィルターの寿命は「一般的な買い換えサイクルである6~7年ならば交換不要」としているが、オプション品としての販売も行なわれるという。
本体サイズは270×380×240mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.4kg。吸込仕事率は500W。消費電力は最大1,000W。空気清浄モード動作時は約170W。本体カラーはプレミアムホワイト、シャンパンゴールド、パールピンクの3色。
■URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0707news-j/0709-1.html
掃除機 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm
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・ 家電製品レビュー 三洋電機「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H」(2006/12/22)
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/07/09 16:21
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