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セラチア菌
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シャープ株式会社は、同社のイオンによる除菌技術「プラズマクラスターイオン」が、セラチア菌にも効果があることを実証。報道発表を行なった。
プラズマクラスターイオンは同社のエアコンや空気清浄機、冷蔵庫などに搭載されているイオンを用いた除菌技術。プラズマ放電を用いて、空気中の水分からOHラジカルを生成。OHラジカルが空気中に浮遊するウイルスやカビ菌を変質させ、無力化させる仕組み。「プラズマクラスターイオン」は技術の名称で、製品カタログやCMなどでは「除菌イオン」と記述されている。
今回、ハーバード大学公衆衛生大学院 名誉教授のメルビン・ファースト氏と共同で検証した結果、セラチア菌にも効果があることがわかったという。40立方m(約10畳)の部屋で、セラチア菌を浮遊させたうえで、プラズマクラスターイオンを放出したところ、38分で99%除去できたという。
セラチア菌は、病院内の集団感染の原因となる菌。台所や洗面所など、水回りの場所に多く存在する。健康な人には大きな影響を及ぼさないが、抵抗力の弱い重病人が感染すると、死に至る場合もあるという。
同社はこれまでも、プラズマクラスターイオンが、インフルエンザウイルスやコロナウイルス、大腸菌などに効果を発揮するとの発表を行なっている。いずれも大学や研究所など、第三者機関と共同で検証する内容となっており、こうした取り組みを同社では「アカデミックマーケティング」と呼んでいる。
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実験方法(左)とその効果(右)
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■URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/070803-a.html
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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/08/03 16:59
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