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「きらりUV輝」シリーズ
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日立ライティング株式会社は、定格寿命を従来品比2.2倍の13,000時間に伸ばした蛍光灯「きらりUV輝」シリーズを9月1日より順次発売する。希望小売価格は30型リングタイプが1,575円。
「寿命」「UV(紫外線)のカット」「明るさ」の3点を特徴とする蛍光灯の高級モデル。蛍光灯内部の電子を発生するフィラメントの改良により、定格寿命を6,000時間から、13,000時間へと伸ばした。同社ではこれを「業界トップクラス」としている。
さらに寿命を迎える際の明るさは、使い始めの時の明るさを80%を維持するという。使っていくうちにだんだん暗くなっていく現象は、蛍光管内部の水銀と、外側のガラスに含まれるナトリウムが反応して、ガラスが黒ずむこと、蛍光管から発せられる紫外線がガラスを変色させることの2点が主な原因という。
これを防ぐため、ガラス管の内側に、粒子の結着度を上げた「新ナノ粒子コーティング」を施した。さらに粒子の材料を酸化チタンから酸化セリウムに変えたことにより、着色と黒ずみを防ぎ、明るさを維持できるようになったという。
紫外線をカットすうることにより、虫が寄りにくくなるほか、室内に置いてあるモノの色あせを防ぐ効果もある。
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昼白色タイプのパッケージ
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昼光色タイプのパッケージ
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電球色タイプのパッケージ
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2007年度の照明器具の市場規模予測は9,170億円。洗濯機や家庭用エアコンより規模が大きい
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フィラメントを改良し、寿命を延ばした
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蛍光灯がだんだん暗くなるのは、ガラスの変色が原因
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粒子の結着度を上げた新開発のコーティングを施した
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コーティング剤の成分も変え、ガラスの変色を抑えている
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13,000時間の寿命を迎える際も、購入時の80%の明るさを保つという
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日立ライティング 取締役社長の小玉正義氏
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同社 取締役社長の小玉正義氏は、「高齢化社会になり、明るさや目への優しさが求められている。照明の分野でも、高付加価値化は避けられない流れ」と新製品発売の背景について説明。さらに、「取替え需要を狙った製品。この商品で前年比10%増、300万本の販売を目指す」と意気込みを語った。
製品ラインナップは、製品形状によって環形(リングタイプ)、直管スタータ型、直管Hf型の3タイプ、光の色が電球色(色温度3,000K)、昼白色(同5,500K)、昼光色(同7,400K)の3種類、さらにサイズバリエーションがあり、合計20種類が用意される。
■URL
日立ライティング株式会社
http://www.hitachi-hll.co.jp/index.php
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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/08/03 13:46
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