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タニタ、睡眠を数値で計測/評価するシステム

~布団に敷いて、寝るだけで測定

SLPモニター SLP-101
 株式会社タニタは、眠りの深さなどを数値やグラフで表示する睡眠計測システム「SLPモニター SLP-101」を、7月25日より発売する。希望小売価格は525,000円。

 睡眠時の状態をセンサーで検知し、眠りの深さや睡眠時間などを数値やグラフで表示するシステム。睡眠を計測するシステムは既に医療機関で導入されているが、対象者の体に数多くのセンサーを装着したり、医師が常に監視する必要があるなど、対象者・医師ともにに大きな負担がかかる。その一方で、そのほかには睡眠の質を客観的に評価する方法がないという問題点があった。

 そのため、本製品は「対象者に負担をかけることなく、簡便に睡眠の質的評価を行なう(国内営業部 メディカル課 山田泰嗣氏)」ことをコンセプトとして開発された。なお、本製品は医療機器ではないが「眠りの状態を把握し、健康的な生活に活用する」(同氏)ための商品としている。


医療機関での測定では、センサーを体に装着し、医師が常に監視するなどの手間がある 株式会社タニタ 国内営業部 メディカル課 山田泰嗣氏

 本体は、コントローラーとセンサーマットで構成される。使用方法は、まずベッドまたは布団、シーツの下にセンサーマットを敷く。センサーマットにかかる圧力をもとに、就寝時に脈拍/呼吸/体動を検知。そのデータをもとに、コントローラーが睡眠の浅い/深いをグラフで4段階に表示する。なお、マットには、センサーのノイズが少なく安定性が高い精製水が封入されている。

 さらに、睡眠時間、寝ついた時間、途中で目覚めた回数をカウントし、その数字を元に睡眠の質を点数で評価する。満点は100点で、51~100点が平均ラインだが、それ以下になると、生活に改善の余地があるという評価となる。


6.5インチのVGAカラー液晶が付いたコントローラー。PCと同等のマザーボードを備えており、OSにはWindows XPを採用する センサーマット。サイズは1,050×316×37mm(幅×奥行き×高さ) マットには精製水が封入されている。マットにかかる圧力をもとに眠りの状態を検知する仕組みだ

胸の位置に合わせて、布団の中に、マットを入れる。なお、布団の厚みは20cm程度まで対応する スタートボタンを押して、あとは寝るだけ 横向きでも仰向けでも測定可能だ

センサーマットが検出したデータをフィルタリングして、呼吸/脈拍/体動を採りだす 睡眠の浅い/深いをグラフで4段階に表示す。深い眠りが多いほど、よい睡眠が取れていることになり、睡眠点数もアップする

 また、測定結果を2週間分保存し、棒グラフ化してコントローラーに表示することも可能。睡眠時間の傾向を知ることができるという。また、市販のUSBメモリを挿入すれば、本製品で評価した睡眠の点数、睡眠の周期などを、CSV形式でアウトプットできる。

 計測した数値の確かさについては、脳波で計測する医療機関用の機器との結果と約70%が一致していることから、同社では「簡易型としては十分なレベルであり、睡眠評価に有用」としている。


睡眠日誌の画面。棒グラフの水色の部分は睡眠時間を表わし、濃い青色の部分は、覚醒状態を示す 本体後部にはUSBスロットが2つ用意されている 脳波で計測する医療機関用の機器とは、約70%が一致している

株式会社タニタ 取締役 開発担当の佐藤等氏
 本製品は業務用で、同社では主に睡眠外来、クリニックなどの医療機関、介護施設やホテル、または労務管理上で睡眠状態を把握したい法人・施設への販売を考えているという。なお、3年後には家庭用向け製品の運用予定もあるとのことで、価格については「1/10程度に抑えたい(山田氏)」としている。

 株式会社タニタ 取締役 開発担当の佐藤等氏は、睡眠障害による精神的な疾患が社会問題していることに触れ、「睡眠は感覚による私感的な評価が中心。本製品で数値化することで、客観的な評価が可能になる」と、製品の意義を語った。





URL
  株式会社タニタ
  http://www.tanita.co.jp/

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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/07/05 18:07

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