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国民生活センターが行なった実験で焼け焦げた電気座布団
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国民生活センターは、現在販売されている電気座布団について、複数のヒーター線が重なった場合、座布団内部のスポンジが焼け焦げるケースがあるという調査結果を発表した。ユーザーに対して注意を喚起するとともに、メーカーや関連団体に対して改善を求めている。
電気座布団とは座布団内部にヒーター線を通した暖房器具で、「ホットクッション」「電気ミニマット」等の愛称で販売されている。同センターでは、電気座布団が焦げたり、過剰に熱くなるなどの相談を、2003年度から2008年10月までに25件受けていたことから、安全性のテストを行なった。
テストで使用した製品は、インターネットで販売されている電気座布団のうち、約45cm四方の7製品のもの。事故原因として多かった、内部のヒーター線が重なり合った状態で通電したところ、ヒーター線やスポンジが焼け焦げる製品があったという。焦げが発生した電気座布団は、いずれも温度調節方式にサーモスタットを採用したもの。感熱線で温度を調節する方式の製品では、安全装置が働いたため、焦げることはなかったという。
また、座布団表面の温度の最高値が約50℃と、他製品よりも温度がかなり高い製品が2点あったとしている。
同センターでは消費者にに対し、定期的に電気座布団を点検し、極端に製品を曲げて使用したり保管することを避けるよう呼びかけている。また、発火事故や低温やけどを防止するため、就寝時やペット用暖房として使用しないよう促している。
さらに業界に対しては、ヒーター線がずれないよう改善し、安全性の高い感熱線式の温度調節機能を使うことなどを呼びかけている。
■URL
独立行政法人国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html
ニュースリリース
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20081217_2.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/12/18 00:07
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