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アラウーノルーム
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パナソニック電工株式会社は、自動掃除機能付きトイレ「アラウーノ」に、「nanoe(ナノイー)イオン」で脱臭できる壁面パネルを供えた「アラウーノルーム」を、12月1日に発売する。
セット内容はアラウーノ本体、壁面パネル、水洗い器。本体は通常の「アラウーノ」か、普及型の「アラウーノS」のいずれかを選択する。希望小売価格は、水洗い器が据え置き型の「カウンタータイプ」が491,190円、壁面に埋め込む「埋め込みタイプ」が484,050円(価格はいずれもアラウーノSの場合)。
アラウーノは汚れが付着しにくい樹脂を採用したトイレで、使用する度に便器を自動で掃除するため、2~3カ月間のブラシ掃除が不要になる点が特徴。同社では、アラウーノによってトイレに対する不満のトップに挙がる「便器の汚れ」を解決できたとしており、「アラウーノルーム」では、その次点に挙がっていた「ニオイ」「寒さ」といった問題の解決がテーマとなっている。
まず「ニオイ」を解消するため、壁面パネルに同社独自のイオン「ナノイーイオン」の発生装置を搭載。壁に付着したニオイ成分を、微細なナノイーイオンが包み込んで脱臭する効果があるという。さらに、便器の腰の位置には「ハニカム触媒」を設置し、排便中に発生する悪臭も脱臭する仕組みとなっている。同社ではナノイーとハニカム触媒による脱臭効果を「ハイブリッド脱臭」と呼んでおり、ニオイが気にならないトイレ空間が実現できるとしている。
「寒さ」の問題については、輻射熱を発する「PTCヒーター」と、熱の損失を防ぐ真空断熱材を組み合わせた薄型の輻射暖房装置を、壁面パネル内に採用した。これにより、トイレ使用時に体が暖まり、室内の寒暖差により血圧が高くなる「ヒートショック現象」を防ぐ狙いがある。
壁面パネルでは、オレンジ色のLED2灯を使った間接照明も備えている。夜間に使用しても、便器や足元などをがやさしい光で照らせるという。
手洗い器は、アラウーノに引き続き深澤直人氏のデザインで、水アカが付きにくい有機ガラス形の素材を採用している。このほか、同社製の換気扇や照明、ドアなどの部材を組み合わせることもできる。
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アラウーノルームの壁面パネル断面図。ナノイー発生装置のほか、輻射熱を発するPTCヒーター、放射ロスを抑える断熱材が含まれている
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壁面パネルはオレンジ色のLEDライトを2個搭載する
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基本セットはアラウーノと壁面パネル、水洗い。オプションで手洗いや照明、ドアと組み合わせることも可能
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■URL
パナソニック電工株式会社
http://panasonic-denko.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic-denko.co.jp/corp/news/0810/0810-13.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/10/23 00:05
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