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優勝作品の「Flatshare(フラットシェア)」。ルームシェアをする人がそれぞれに管理できる冷蔵庫。カラーも選択できる
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エレクトロラックス・グループは、学生を対象としたデザインコンペ「エレクトロラックス デザイン・ラボ 2008」の結果を発表。オーストリアの学生が応募した、ルームシェア用の冷蔵庫「Flatshare(フラットシェア)」が優勝した。
このコンペは、2003年からエレクトロラックスが開催してきた、世界中の若者の創造性を刺激することを目的としたもの。2008年度は「インターネット世代の家電」がテーマで、食品の貯蔵、調理、洗浄に関するデザインが求められた。優勝者には賞金5,000ユーロと、エレクトロラックスグループのデザインセンターで6カ月間インターンシップとして働く機会が与えられる。
優勝作品の「Flatshare」は、オーストリアのステファン・ブッフベルガー氏がデザインした、ルームシェアをする人のための冷蔵庫。最下部の「ベース・ステーション」の上に、最高で4つの冷蔵庫が積み重ねることで、ルームシェアのメンバー各自が自分の冷蔵庫が管理できる。これにより、冷蔵庫を他のルームメイトとシェアするときに発生する、他人の腐った食品や食べ残しを我慢する問題がなくなるという。
ブッフベルガー氏はFlatshareを作ろうと思った理由について「ルームシェアにはいつも冷蔵庫の問題がつきまとうと考えたからです。シェアしているので、誰も掃除しようという責任感を持たず、冷蔵庫はすぐに汚れてきてしまうのです」としている。
また、審査委員はFlatshareを“冷蔵庫は再発明するのが難しいが、楽しく、表現豊かな明るい冷蔵庫になった”“顧客ニーズに応えた作品”と評している。
2位には中国のグオポン・リャン氏がデザインした、洗濯バスケットと洗濯機を兼ねた「iBasket(アイバスケット)」が、3位はフランスのアントワン・ルブラン氏による、持ち運び可能なIHクッキングヒーター兼テーブル「Coox(コークス)」が選ばれている。
なお、千葉大学生のパク・ノジャ氏がデザインした、引き出し式のキッチン「Drawer Kitchen(ドロワー・キッチン)」も最終選考に残っていたが、残念ながら3位入賞とはならなかった。
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2位は洗濯バスケットと洗濯機を兼ねた「iBasket(アイバスケット)」。パソコンとワイヤレスで接続できる
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3位は持ち運び可能なIHクッキングヒーター兼テーブル「Coox(コークス)」
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千葉大学生のパク・ノジャ氏がデザインした、引き出し式のキッチン「Drawer Kitchen(ドロワー・キッチン)」も最終選考に残っていた
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■URL
エレクトロラックス・ジャパン株式会社
http://www.electrolux.co.jp/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/10/14 17:37
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