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震度5以上の地震で自動的に通電を遮断するタップ形防災器具

~震災時の火災による被害軽減を狙う

グラッとシャット 親機(左) 子機(右)
 東京電力株式会社とアドソル日進株式会社は、震度5以上の地震が起きると、自動的に家電への電気供給を止める防災器具「グラッとシャット」を発売した。希望小売価格は11,970円。

 震災時における火災の原因のひとつである電気火災の発生を防ぐことを目的としたタップ形の防災機器。親機(震感センサー)と子機(電源遮断装置)のセットで構成され、使用する際は、親機と子機に付いている電源プラグを家庭のコンセントにつなぎ、本体の差し込み口に家電製品の電源プラグをセットする。この状態で震度5以上の地震が起こると、親機が無線で停止信号を発し、その信号を受けた子機が、子機に繋がれているコンセントと家電間の通電を遮断する。これにより、電気火災の被害を軽減できるという。通信範囲は20m程度で、通信規格にはZigBeeを使用する。

 地震時に通電がストップするのは子機に接続されている機器。照明や医療機器などを使いたい場合も、他のコンセントなどで引き続き使用できる。また、親機に接続している電源は、地震の有無にかかわらず遮断されない。


「グラッとシャット」のシステム図。震度5以上の地震の際、子機に繋がれた家電への通電をストップする
 さらに、LEDによる運転状況の表示機能も搭載する。親機は、揺れを感知していない状態は白ランプが、揺れを感知した状態は赤ランプが点灯する。子機は、白が通電、赤が通電の遮断を表す。さらに、地震の感知時には、親機は「コンセントを切りました」という音声、子機はブザー音を成らすという状態案内機能も備えている。

 子機の増設も可能。無線の中継機能も搭載しており、通信範囲を拡大できる。親機は照明を内蔵しており、停電時の非常灯としても使用できる(別途コイン形リチウムイオン電池「CR2032」が必要)。

 本体サイズは、親機が74×39×126mm(幅×奥行き×高さ)で、子機が75×27×75mm(同)。通電容量は15A。消費電力は親機・子機セットで0.9W。既存住宅にも工事無しで導入できる。販売は、個人向けにはアドソル日進株式会社が、法人向けには東京電力グループの株式会社テプコーユが行なう。親機・子機の単体でも取り扱う。

 実際に起こった電気火災には、地震後に電源が入った状態の家電に物が覆い被さったり、停電後に放置された家電に再び電源が入ったまま放置されたことにより発生したケースもあったという。東京都が昨年策定した地域防災計画でも、震災時の火災による死者を防ぐための手段として「電気器具等からの出火を防止する」ことが挙げられている。

 なお本製品は、10月11日から東京ビッグサイトで開催される「地域総合防災力展」にて展示される。





URL
  東京電力株式会社
  http://www.tepco.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.tepco.co.jp/cc/press/08100802-j.html
  アドソル日進株式会社
  http://www.adniss.jp/
  ニュースリリース
  http://www.adniss.jp/products/grattoshut/grattoshut_is.html
  地域総合防災力展
  http://www.nissho.or.jp/bousaiten/


( 本誌:正藤 慶一 )
2008/10/10 13:26

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