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新生“パナソニック”がスタート

~大坪社長「パナソニックを輝くブランドに」

総合朝会で訓示を述べる大坪社長(写真提供:パナソニック)
 10月1日午前9時から、パナソニック株式会社に社名を変更して初めての総合朝会が開かれた。

 大阪・門真のパナソニック本社で開催された総合朝会は、日本国内の234拠点の事業場を通信衛星で結んで実施。海外の拠点には、DVD映像によって、英語のメッセージが届けられている。

 冒頭、大坪文雄社長は、「綱領 私たちの遵法すべき7精神」を読み上げ、全員が唱和した。松下電器時代には、「松下電器の遵法すべき7精神」としていたが、これを「私たち」に変え、グループ全体の綱領としていくことを示している。

 また、従来は巻物となっていたものが、ブックスタイルになり、右側には英文で7精神が示され、全世界が共通に利用できるものとした。


総合朝会は、午前9時から大阪・門真の本社で行なわれた(写真提供:パナソニック) 「綱領 私たちの遵法すべき7精神」を読み上げる大坪社長(写真提供:パナソニック)

 続いて約10分に渡り、大坪社長が訓示。「名前を変えることはゴールではなくスタート」などとして、パナソニックの新たなスタートについて語った。訓示のなかでは、熱が入り、思わず「松下」と発言する部分もあったようだが、訓示が終わると、社員の間から力強い拍手が涌いた。

大坪社長の訓示の内容は以下の通り。

今日、わが社は社名を改め「パナソニック株式会社」として出発する。併せて、ブランド統一も加速して進めている。いよいよ、本日を節目に世界中どこでも、私たちの社名、事業、商品全てが「パナソニック」と呼べるようになり、呼ばれるようにもなる。

私たちにとって、「松下」や「ナショナル」は大変馴染の深い名前であった。私個人のことだが、子供の頃、家の近くにナショナルショップがあり、沢山の商品が置かれており、その1つ1つに大変魅力を感じたことを憶えている。入社後は、毎日当たり前のように口にしてきた。しかし今朝、新しいグループ記章をつけ、通勤途上でパナソニック電工や本社の社銘板・看板がすべて取り替えられているのを見て、改めて、変えた、変わったと、大きなものを心に感じた。

大切なのは変更が、より社業の進展に貢献する、そして成功したと言われるようにすること。

社名変更・ブランド統一の趣旨はどこにあるのか、今一度直接お話したい。この取り組みは、全従業員一人ひとりが自分のことと理解し、行動・実践して初めて意味がある。全員、「自分がアクションを起こす」との意識を持って聞いてほしい。

今回、社名変更・ブランド統一の最大の狙いは、全従業員の知恵・心・思い・パワーを「結集」すること。全世界の社員の一秒の努力、一滴の汗も無駄にせず結集したい。様々な国籍、様々な事業に携わる、多様な能力を持ったパナソニックグループの全従業員が、1つの名前のもとに結集することで大きな力を出せると確信している。

パナソニックにすべて統一していくわけだが、改めて意識してほしいのは「松下電器」、「ナショナル」に蓄積された価値の大きさ。創業者は、私たちの使命を、「事業を通じて人々の暮らしを豊かにすること」とした。富や名声でなく、この使命を達成するために仕事をするのが松下電器。この考え方が社員の誇り、他社との違い、困難を乗り越える大きな力となって事業発展を支えてきた。そして、この経営哲学・理念が込められた、数々のナショナル商品は、お客様から深い信頼と強い愛着をもってご使用いただいた。「松下電器」には90年、「ナショナル」には80年かけて培った価値がある。それを捨てるのではなく、逆に、蓄積された価値を、パナソニックに結集して、さらにグローバルに拡大していく。

今後、パナソニックに積み上げる価値は、これまで同様、経営理念・綱領の実践から生まれるものでなくてはならない。同時に、使命は不変だが、やるべきことは時代と共に変化する。これまでの取り組みに加え、「環境・エコロジー」、「安心・安全」、「UD」などを事業・商品に込めてグローバルに追求する。ブランドプロミスは、「綱領」を今日的な視点で、グローバルに実践する宣言。お客様との重要な約束として、日々実践していただきたい。

名前を変えることはゴールではなくスタート。これからが勝負。入り交じり、1つになり、力を結集して、一人ひとりが趣旨をよく理解し、変えるべきものがあれば、勇気をもって変えてほしい。世界中の全従業員が1つになって、「1つの理念、1つの名前」のもとに結集し、素晴らしい商品・事業を展開し世界に貢献したい。

ぜひ私たちの手でパナソニックを、さらに明るく、大きく、輝くブランドに育てようではありませんか!

(パナソニック発表のリリースより全文を転載)


 訓示に続いて、久石穣さん作曲、森雪之丞さん作詞の新しいグループソングが歌われた。
これまでの社歌という呼称をやめ、パナソニックグループソングへと改称。パナソニック電工(旧松下電工)を含むグループ会社すべてが、同じ歌を歌うことになる。

 歌詞のなかには、「レット・ゲット・トゥゲザー・アット・パナソニック」という英語も含まれる。

 なお、パナソニックでは、10月1日からの社名変更にあわせて、看板、名刺、社章、カタログなどをパナソニックに一新している。

 新たなパナソニックの様子を写真で紹介する。


社名変更前の「松下電器」の名前が入っていた看板 それが社名変更により、こう変わった

パナソニックグループが統一で使用する新しい社章
「eco ideas」のロゴと組み合わせて使う
名刺もパナソニックに

カタログもパナソニック株式会社の表記に変わっている
大阪・門真の本社地区の案内看板も変更
薄型テレビなどを扱うパナソニックAVCネットワークス社は、逆にパナソニックの名が取れて、AVCネットワークス社に

パナソニック電工本社前の看板も変わった
パナソニック本社前のバス停は社名変更後も「松下本社前」のまま

パナソニックの歴史を網羅した「歴史館」は…… 「松下幸之助歴史館」に




URL
  パナソニック株式会社
  http://panasonic.jp/
  社名変更について
  http://panasonic.co.jp/new-company-name/

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( 大河原 克行 )
2008/10/01 14:19

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