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【グッドデザインエキスポ2008】
ユニークな照明器具が勢揃い

~“だまし絵"LEDライト、オーロラのようなライトなど

遠藤金属工業、部屋にオーロラをつくり出すシーリングライト

遠藤金属工業「AURO(オーロ)」
 照明器具でひときわ目を惹いたのが、遠藤金属工業のシーリングライト「AURO(オーロ)」だ。「透明感のあるオーロラをイメージした」という謳い文句通り、見た目はまさにオーロラそのもの。種明かしをしてしまえば、中央のランプが周囲に張り巡らしたポリプロピレンの薄いセードを照らしているだけなのだが、光と影が重なり合うようすを見上げると、そんな勘ぐりを一瞬だけでも忘れさせる美しさがある。

 本製品の面白いところは、購入時は小さな箱に詰められており、写真のような状態にするまで、自分で組み立ててセットするところ。梱包材などの消費を最小限に抑え、省資源に貢献する狙いがあるのだろう。手間はかかるかもしれないが、DIYとして楽しむこともできる。なお、電球ソケットは一般的なE26口金なので、省エネが特徴の電球形蛍光灯も利用可能だ。

 美しく、そしてエコな暮らしを送りたい人にはピッタリの製品と言えるだろう。


オーロラのようなセードはポリプロピレン素材を採用。折り重なることで陰影のある光をつくり出している 下の方から覗き見たところ。光源は中心部のランプ1つ

極光電気、白熱電球の光を表現する“タワー型”LEDランプ

極光電気「タワースパークランプ」。合計20個のLEDが光る。内訳は上面に5チップ、側面に15チップ
 LEDは省エネ性能に優れた照明器具として期待されているが、家庭の電球ソケットで使用できるLEDとなると、製品の数はまだまだ少ない。白熱電球や電球形蛍光灯と比べると、明るさやコストの面で解決できない部分が多いのだろう。

 極光電気の「タワースパークランプ」は、電球ソケットにも使用できるLEDライトだ。これだけでも十分に価値はあるのだが、それ以上に注目したいのがデザイン。ランプには、上面に5チップ、側面に15チップ、計20チップのLEDが円柱状に組み上がっている。“よくここまで作れたものだな”とも感心してしまうが、このように円柱状に配置することで、白熱電球が持つ光と趣を表現する狙いがあるという。

 会場に置かれたパンフレットでは、東京・有楽町の複合商業施設「有楽町マリオン」の11階に、天井一面にタワースパークランプが設置された写真が載っている。この明かりひとつひとつに20ものLEDが点灯していると考えると、感慨深い。現在のところ、高輝度・高照度タイプで白熱電球35W程度の明るさとのこと。一般家庭で使用するにはもうひとつ足りないが、これが60W、100Wクラスになって、普通に家庭の電球ソケットに収まっている頃には、いったいどれだけのLEDが、どのように組み上がっているのか? 近いうちにそんな未来が来るんじゃないかとワクワクさせてくれる一品だ。


パンフレットによると、「有楽町マリオン」11階の天井に、タワースパークランプが採用されているという。 特注色のブルーに光るタワースパークランプ。曇りがかったセードをかぶせている

LEDを使った“だまし絵”

Lei Yueh Enterprise「LED Glass Brick」。上の写真では、奥行のあるトンネル状の製品に見えるが……
 台湾の照明メーカー、Lei Yueh Enterpriseの「LED Glass Brick」は、カラーLEDを使った“だまし絵”である。

 LEDなのにだまし絵とは何事だ、とお叱りを受けそうだが、まずは右の写真を見ていただきたい。おそらく、カラーLEDの光が天井から降り注いでいる、かなり奥深いトンネル状の製品のように見えるのではないだろうか。


実際のところ、奥行きはあまりなく、薄っぺらい
 しかし、左の写真を見ていただければ分かると思うが、製品自体の奥行きは、実際のところはまったくない。カラーLEDが照射している箱の中に本体の中には鏡があって、それがうまーくグラデーションができるように映ることで、バーチャルな奥行きが見えてしまうのだ。なお、光は実際には青や緑、赤など頻繁に切り替わる。下に動画を掲載したのでこちらも合わせて見ていただければと思う。

 実は、この製品のオチはここまで。使い方はインテリアとして室内に置いておく程度のものだろう。

 しかし、小さな筐体で、かつカラフルな明かりが出せるというのは、LEDならでは。白熱電球や蛍光灯ならもっとサイズは大きくなるだろうし、それ以前に色をコロコロ変えることが難しいだろう。さりげなくLEDの優位性を感じさせてくれる、粋なLEDライトだ。


「LED Glass Brick」の使用中の動画。実際は明かりの色がコロコロ変わる




 会場では上記のほかにも、さまざまな照明器具が公開された。その中から、家電Watchにて初出の製品を、以下に写真にて取り上げる。


松下電工のダイニング用ペンダント「Caraffa(カラッファ)」。ボディからやさしい間接光がこぼれる構造 透明な電球ソケット部を特徴とする、大光電気のペンダント照明「DPN-36346」 韓国は和宇テクノロジーの「ルミダスエイチシリーズ」は、電球ソケットに接続できるLEDライト。「E27口金」を使用する

三菱電機照明のLEDブラケット照明「AKARILEDs AKLV100S」シリーズ。ライトを回転することで、天井や壁を照らせる
LEDは4灯採用





( 本誌:正藤 慶一 )
2008/08/23 08:53

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