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DE賞のブース
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グッドデザインエキスポには、受賞候補作品の他にも、企業や団体の個別ブースがある。そのなかでひときわ異彩を放っていたのが、タイのグッドデザイン賞こと「DE(Design Excellence)賞」のブース。グッドデザイン賞を主催する日本産業デザイン振興会がノウハウの提供などサポートを行ない、新設された賞だ。DE賞への出品作を、グッドデザイン賞にも応募することで、文化的交流を図るのが狙い。通常、こうした文化交流を背景にした出品だと、「優等生」なものになりがちだが、そうではないところが面白い。
なかでもその名もずばりBathroom Design Co.によるバスタブは、半透明の樹脂製バスタブのなかにLEDが無数に埋め込まれた、不思議な物体だ。手をかざすとLEDの色が変わったり、お湯の温度を数字で表示したり、温度調節の操作が埋め込み式のタッチパネルになっていたりと、ただのバスタブがギミックに埋め尽くされている。まだ参考出品の段階のようだが、見ているだけで楽しい、未来を感じさせるバスタブだ。
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LEDを埋め込んだバスタブ
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操作パネルはフチに埋め込まれている
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花瓶と一体となった便器。心がなごむ
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一方で、シンプルな中に個性を感じるのが、花瓶と便器を一体型にしたトイレ。素材感を前面に出すわけでもなく、日本のタンクレストイレで流行りの直線基調のデザインでもなく、“おもてなし感”を演出する、ユニークな存在だ。
タイと言うと、アジアンテイストなものを想像しがちだが、まっこうからモダンデザインに取り組んでいる点が印象的だった。
■URL
Bathroom
http://www.bathroomtomorrow.com/
( 本誌:伊藤 大地 )
2008/08/22 23:30
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