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改修・交換の対象となる除湿乾燥機「水とり名人 RV-HA60」(左)と「RV-HS60」(右)
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象印マホービン株式会社は、同社が製造・販売した除湿乾燥機「水とり名人」について、発火の恐れがあるとして、無償で製品の点検・修理または代替品との交換を行なう。また、22日付けの新聞にて社告を掲載し、ユーザーに対して対象製品の使用の中止と、専用フリーダイヤルへ連絡を呼びかけている。
改修の対象となるのは、同社が2006年2月から2007年1月まで販売した「RV-HA60」と、2006年3月から2007年9月まで販売した「RV-HS60」の2機種。当該機種には、操作パネルに「RV-HA60」または「RV-HS60」の品番が記載されている。対象台数は合計83,931台で、内訳はRV-HA60が59,936台、RV-HS60が23,995台。
火災事故は2006年10月から2008年4月にかけて4件発生した。同社では事故原因について、製品の使用中に本体内に何らかの可燃性物質を吸い込み、湿気を吸着する「ローター」という部分に付着、ローターがヒーターで加熱されたことで、その上部のサブファンケースがあぶられ、火災が起きたと解説している。この製品は、ローターが吸着した湿気をヒーターで温め、高温高湿になった空気を熱交換器に送り、室内の空気で冷やすことで除湿する仕組みになっている。
事故が起きたのはいずれもRV-HA60だったが、RV-HS60も同様の構造を採用していることから、象印ではRV-HS60についても回収を行なう。
なお、4件の事故のうち同社が確認した3件については、電装部やヒーター部には不具合はなかったという。
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操作パネルに「RV-HA60」または「RV-HS60」の品番が記載されているものが対象となる
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「水とり名人 RV-HA60/HS60」の除湿原理図。ローターが湿った空気を吸着したところをヒーターで加熱、高温高湿となった空気を熱交換器で結露させ、除湿する
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内部構造図
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■ お問い合わせ先
フリーダイヤル
0120-950-600
■URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
除湿乾燥機RV-HA60型、RV-HS60型 ご愛用のお客様へお詫びとお願い
http://www.zojirushi.co.jp/toiawase/rvh_kinkoku.html
消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について(経済産業省、PDF)
http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou080821_1.pdf
除湿器/空気清浄機/加湿器 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/08/22 00:02
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