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EH-SA40
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パナソニック(松下電器産業株式会社)は眠っている間に肌のお手入れができるスチーマー「EH-SA40」を11月1日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は25,000円前後。
ドライヤーや空気清浄機など同社の製品に多く採用されている「nanoe(ナノイー)」搭載のナイトスチーマー。nanoeとは、空気中に含まれる水分に高電圧をかけて分裂させた微細な弱酸性イオンのことで、マイナスイオンの約1,000倍の水分量を持っているのが特徴。肌や髪に長期使用することで水分量を保持しキメを整えるなどの効果が得られるという。
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nanoeは空気中の水分に高電圧をかけて分裂させた微細な粒のイオン
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傷んだ髪を修復する効果もある
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nanoeを一定期間使用し続けると肌のキメが整うなどの効果があるという
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EH-SA40
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EH-SA40はベッドサイドに置き、就寝中にスチームとnanoeを発生させて、寝ながら肌のお手入れができるスチーマー機能付きのnanoe発生機。本体から発生するスチームは、風を送り込んで温度を約47℃前後(室温30℃の場合)に保つ「潤風スチーム」を採用している。
同社ではこれまでにもスチームで肌の調子を整える美顔器を販売してきたがnanoe機構を搭載したスチーマーはEH-SA40が初となる。働く女性や、肌のケアをする時間がない女性をターゲットに寝ながら肌の手入れができる製品の開発に踏み切った。
本体の電源を入れると約20分間スチームが発生する。まずはスチームで肌に潤いを与え、その後朝まで約8時間はnanoeのみが発生し、スチームで補給された水分を保持する。本体には「8時間自動OFFタイマー」が搭載されているため電源を自分で切る必要はない。また、途中で電源を切ることも可能。
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スチームが最初の20分間、その後は最大で8時間nanoeが発生し続ける
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一定期間使い続けることで肌の水分量が上昇傾向になるという
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モニターの事例
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製品正面。上部のノズルからスチームが発生する。nanoeはその下の穴から発生する
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本体側面
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スチームが発生するノズルは上下10度に調節可能
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本体に搭載されている技術
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本体のカットモデル
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通常の加湿器やスチーマーでは、周りの家具や寝具が湿気るという問題があったが、nanoe粒子は粒が微細なため、周りの家具に付着することが少なく、湿気りにくいという特徴があるという。また、運転音はスチーム発生時で35dB、nanoe発生時で28dBで、就寝中でも運転音が気にならないよう静音設計を採用した。
本体に内蔵された給水タンクの容量は約90mlで、使用のたびに給水が必要になる。
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本体はベッドサイドにおいて使用する
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就寝中に使う製品ならではの設計構造
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本体に内蔵する容量約90mlの給水タンク
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本体のデザインは球体フォルムを採用。またベッドサイドに置くという使用方法に配慮して低重心で転倒しにくい設計を採用した。そのほか安全面では空焚き防止機能を搭載している。
本体サイズは200×210×230mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.5kg。1分あたりのスチーム発生量は2.5ml。消費電力はスチーム発生時は150W、nanoe発生時で3W。
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同社の美顔器の大ファンを公言する女優の辺見えみりさん
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会場には同社の美顔器の大ファンを公言する女優/タレントの辺見えみりさんも登場。「寝ている間に肌のケアができるなんて、これほどありがたいものはない。きましたね、ついに」と語るなど期待感を示した。
● nanoe製品での展開を明言
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EH-SA40と同時に発表されたnanoe搭載の製品群
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EH-SA40など今回発表された製品に搭載されているnanoe発生機構はこれまでのものより本体サイズが小さく、またnanoeに含まれる空気や生体、食物に作用する高反応成分量が従来の約4倍含まれているなど質が向上している。肌に作用する力がこれまでより上がったことで肌馴染みがよくなり、肌への親水性が良くなった。
そのほかnanoeの優れた点として弱酸性pH5.5で、マイナスイオンよりもさらに弱酸性で肌に優しいことが挙げられる。またイオンが水に包まれた状態で浮遊するので長寿命なのも特徴。24畳相当の部屋に同数のマイナスイオンとnanoeを放出した場合、マイナスイオンは約100秒後にほぼ消滅するのに対して、nanoeは、約10分後まで生存しているという。
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nanoeのサイズと蒸気のサイズを比べた模型
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今回新しくなったnanoeの特徴
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nanoeのサイズはとても小さい為髪の毛の表面のザラつきに付着する。写真は髪の毛の模型にnanoeが付着しているという模型
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他の物質に作用する高反応成分が高くなったことでニオイの原因物質もより効率的に分解できるという
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nanoeは弱酸性pH5.5
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マイナスイオンに比べ長寿命なのも特徴
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同社では2003年にnanoe機構を搭載した空気清浄機を発表してから、健康・美容という観点からnanoe開発を進めてきた。その結果、当初は水分補給が必要な機構だったが、現在では水分補給の必要がない小型の機構の開発に成功し、さまざまな製品に応用できるという。
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同社のnanoe開発の歴史
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nanoe発生機構の進化の様子。一番左が初期モデル。現在のnanoe製品に搭載されているのは一番右のモデル
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nanoeは様々な第三者機関で評価された実績を持つ
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松下電器産業株式会社常務役員 ナショナルホームアプライアンスマーケティング本部 本部長 高見和徳氏
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常務役員 ナショナルホームアプライアンスマーケティング本部 本部長 高見和徳氏は「nanoe商品を群として捉え、あらゆる場面で活用していく。今後も洗濯機やエアコンなどの白物家電に搭載していくほか、異業種とのコラボレーションも視野に入れている」と話した。
また、nanoe関連商品の年間売り上げ目標に関しては、2008年で800億円、2009年で1,000億円、2010年には1,500億円という数字を明らかにした。
会場では同社のnanoe機構をわかりやすく説明したブースなどが設けられ、nanoe関連製品の今後の展開が予感された。
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nanoeを搭載したさまざまな製品ジャンル
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nanoeを搭載した製品を生活空間に設置したブース
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会場にはエアコンなどまだnanoeが搭載されていない家電製品も設置されており今後の製品展開を予感させる
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■URL
パナソニック(松下電器産業株式会社)
http://panasonic.jp/
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/08/20 19:08
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