パナソニック(松下電器産業株式会社)は、「業界No.1」の省エネ/低騒音/庫内容積の食器洗い乾燥機「NP-TS1」を、9月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は95,000円前後。
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「NP-TS1」ブライトシルバー。本体のロゴは「National」ではなく「Panasonic」
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マホガニーレッド
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卓上形の食器洗い乾燥機で、洗浄時の省エネ性能と運転音の静かさを向上させた点が特徴となる。
同社の従来製品「NP-BM2」で採用されていた「除菌ミスト」機能を改良し、洗浄力を上げることで、運転中の消費電力を抑えた。「除菌ミスト」機能は、超音波素子によって高濃度の洗浄液を微細なミストに変え、洗い工程の前に庫内に放出、食器に張り付いた菌や汚れを剥がして洗浄する機能。本製品では、従来は超音波素子を覆っていたカバーを取り外し、新たに素子の表面にチタンコーティングを施すことで、超音波エネルギーをダイレクトに洗浄液に伝えるようにした。さらに、デバイス内部の反射板とミスト発生部を改良することで、超音波エネルギーを効果的に集中、大粒のミストを多量に発生できるようにした。
これにより、ミストの発生量は従来製品の約1.8倍になり、また食器へ洗剤が付着する量も約2倍に増加した。また、ミストの粒が大型化したことによって、ミストの温度が洗剤に含まれる酵素が活性化する48℃~60℃になっても蒸発しにくくなり、たんぱく質やでんぷん質も分解し、より汚れをしっかりと落とせるようになった。同社ではこれを「パワー除菌ミスト」機能と称している。
この「パワー除菌ミスト」によって、従来製品よりも低い温度で洗浄効果が得られるため、ヒーターに使用する電力が減少。「標準」モードにかかるコストでは、従来製品では1回当たりのランニングコストが26円だったのに対し、本製品では24円に抑えられるという。同社ではこれを「業界No.1の省エネ」としている。また、乾燥時にヒーターを使わない「ゆとりコース」では、1回当たり20円に抑えられるという。
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ミスト発生デバイスの仕組み。左が従来製品の「除菌ミスト」、右が「NP-TS1」で採用された「パワー除菌ミスト」
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また、運転音の低騒音化については、扉のパッキンを改良し、機密性を向上。さらに、低騒音型のポンプと、吸音効果のある断熱材を機内5カ所に設置した。これにより、運転音は従来製品の約40dBから約35dB(いずれも50Hz時)となり、同社では「低騒音業界No.1」としている。
庫内容積は「業界No.1」を謳う約49L。「小さい食器は上、重い食器は下」に置きたいというモニター調査結果を受けて、セット場所が一目で分かるような新レイアウトに変更した。また、食器を立てかけるピンも、1つで皿も椀も安定してセットできるような新設計のデザインに変更している。また、まな板や急須など、多種多様な食器をセットできるスペースも用意されている。
ドアは前方に開く「ダブルオープンドア」を採用。従来製品とは違ってドア開放時の高さが変わらないため、吊り戸棚の下にもセットきやすく、また天面に洗剤などの小物を置くこともできる。
本体サイズは550×344×592mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約20kg。消費電力は最大で1,180W。食器は42点までで、6人分に対応。使用水量は約11L。本体カラーはブライトシルバーとマホガニーレッド。
下位機種として、低騒音設計が省かれた運転音37dB(50Hz時)の「NP-TM1」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は85,000円前後。本体カラーはホワイト。
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扉のパッキンやポンプを改良し、さらに断熱材を5カ所に採用することで、運転音は「業界No.1」の35dBとなった
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ドアが上面に上がらない「ダブルオープンドア」を採用
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従来製品では、扉が上に持ち上がる「オープンドーム」方式を採用していた
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食器カゴはセットしやすいよう新レイアウトを採用
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■URL
パナソニック(松下電気産業株式会社)
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/press.data/data.dir/jn080729-1/jn080729-1.html
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・ ナショナル、動作音が静かな食器洗い乾燥機(2007/04/17)
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/07/29 17:26
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