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愛情うるおい冷蔵庫 SJ-HX51P
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シャープ株式会社は、本体全周にステンレス素材を採用した冷蔵庫「愛情うるおい冷蔵庫 SJ-HX51P」を、5月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30万円前後。
定格内容量面積が505Lの、フレンチドア(中央開き)の冷蔵庫で、どこから見ても美しく設置できることをテーマとした製品。同社の調べによると、最近の新築住宅ではリビングとキッチンが一体となった“リビングキッチン”が約3割を占めており、増加傾向にあるという。そのため、冷蔵庫にもデザイン性が求められ、特に451L以上の大型クラスでは、キッチンと調和するよう、ドアの素材にステンレスを採用しているものが半数以上あるという。しかし、ドア面だけがステンレスだと、側面とのデザインにギャップが生じるため、設置場所は結局キッチンの壁際に限られてしまうケースもあったという。
本製品では、より自由に設置できるよう、ドア面だけでなく本体全周にステンレスを採用した。同社ではこれを「ステンレス・スタイル」と呼んでおり、キッチン・リビングから見ても「美しく映える斬新なデザイン」としている。また、ステンレスは耐食性が高いため、長年使用しても美しさが変わらないという。
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リビングキッチンでの設置例
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全面だけでなく、両側面、背面にもステンレスを採用した
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切り替えルームには、ワインを適温に保っておいしさを引き出す「ワインリザーブ」機能を新たに備えた。これは、庫内温度を約6~16℃の範囲で温度を6段階に調節し、赤/白/ロゼといったワインの種類ごとに、それぞれ最適な温度で保管できるというもの。温度設定は本体のカラー液晶で、温度の高低でわかりやすく色分けされる。庫内には、ボトルが触れ合わないように寝かせられるワインラックが備わっており、冷気回路を独立することで、他の部屋のニオイ移りも防ぐ仕組みになっている。なお、ワインを保管しない場合は、温度を下げて冷凍庫としても使用できる。
なお、ワインは振動に弱い性質を持つため、庫内ケースはドアの開閉とは連動せず、ドアを開いた後に手動で引き出す仕組みとなっている。さらに冷蔵庫自体の振動も抑えるために、コンプレッサーの回転数をワイドリニアインバーター制御で細かくコントロールする。
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ボトルが触れあわないよう専用のワインラックを備える
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本体液晶には、温度ごとにカラーを切り替えることで、赤/白/ロゼごとに適した温度を示す
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庫内を清潔に保つ機能として、冷凍経路内にシャープ独自の技術「除菌イオン」の発生ユニットも搭載。除菌イオンは、経路を通過する冷気に含まれる菌を除菌する。さらに、脱臭と抗菌効果を発揮する「ナノ低温脱臭触媒」も採用することで、常に庫内を美しく保てるという。
冷凍室と野菜室には、ドアの開閉の衝撃を軽減するため、約6cm手前からやさしく引き込む「オートクローズドア」を採用。自動的に閉まるため半ドアが防止でき、冷気の漏れを抑えて電気の無駄も防げるという。またダンパーには耐摩耗性シリコンを導入し、冷凍温度域でも劣化しにくくなっている。さらに食品で重くなっても引き出しやすいよう、新開発のスライドローラーを取り入れている。
冷蔵庫内の背面には、食品に冷風を当てずに輻射冷却で庫内を冷やす「うるおいクールパネル」を搭載した。食品を急激に冷やさないため、ラップに水滴が付着せず、野菜サラダなどのしゃきっとしたみずみずしさを保てるという。また、ドアを開けた時に庫内に入る湿気を取り込むことで、潤いを補給しながら冷やすこともできる。
このほか、サイズの違う食品を整理して収納できる「深浅スライドケース」や、ドアポケットには大型瓶が収納できる「一升瓶の指摘席」、取り出しが簡単な「側取りポケット」も備えているする。
本体サイズは685×693×1,800mm(幅×奥行き×高さ)。容量は、冷蔵室が265L、冷凍室が121L、野菜室が94L、切り替え室が25L。本体カラーはブラック系。
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「うるおいクールパネル」により、食品に風を当てない「輻射冷却(左)」と、うるおいを保つ「補湿冷却(右)」が可能になった
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■URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080410-a-2.html
冷蔵庫 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/refrige.htm
■ 関連記事
・ シャープ、空気中の水分で「潤いながら冷やす」冷蔵庫(2007/08/21)
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/04/10 15:28
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