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日立、イオンミストで肌をうるおす高級エアコン

~省エネ効率は「業界No.1」

 日立アプライアンス株式会社は、イオンミストの発生量を増やし、肌のうるおいを持続させるエアコン「ミストでうるおい ステンレス・クリーン 白くまくん」Xシリーズを、3月上旬より発売する。価格は全タイプがオープンプライス。ラインナップは以下の通り。


型番定格
冷房能力
冷房時
適応床面積
電源店頭
予想価格
発売時期室内機
サイズ
(幅×奥行き×高さ)
室外機
サイズ
(幅×奥行き×高さ)
RAS-X28X2.8kW10畳単相100V278,000円前後4月下旬875
×
233
×
295
792
×
299
×
600
RAS-X36X3.6kW12畳288,000円前後
RAS-X40X24.0kW14畳単相200V298,000円前後3月上旬
RAS-X50X25.0kW16畳318,000円前後
RAS-X63X26.3kW20畳348,000円前後
RAS-X71X27.1kW23畳368,000円前後


シャンパンゴールド/ガーネット
ステンレスシルバー/ブラック

 同社の最高級エアコンであるXシリーズの最新モデルで、微細な水滴を発生し、暖房時でも肌のうるおいを保つ「イオンミスト」機能を特徴とする。従来のXシリーズでもイオンミスト機能は備えていたが、効果は脱臭・除菌のみとなっていた。本製品ではこのイオンミストの発生量を増やすことで、新たに肌保湿効果を追加した。

 「最近はコラーゲンをはじめとした肌を保湿する効果のある商品に注目が集まっている。女性を対象とした暖房のアンケートでも、肌の乾燥が心配とするという声が多かった」(日立アプライアンス株式会社 ルームエアコン事業企画部 担当部長 高橋典夫氏)。


 本製品では、イオンミストを生成するための機構として、新たに「超撥水イオンミスト発生機構」というユニットを室内機に搭載した。仕組みとしては、まずは空気をユニット内の「超撥水管」に通す。超撥水管はペルチェ素子で冷却されており、空気は冷やされ結露により水が発生する。しかし、超撥水管の水を瞬時に弾く性質により、水はすぐ管から落ち、保水剤に蓄えられる。そして、「ミストピン」という機器にて帯電され、イオンミストとして放出される。イオンミストは、20~50nmほどの微細な水滴となり、肌の角質層にしみこんでゆく。イオンミストはマイナスに帯電されているため、空気中の水分をより引き寄せやすいという効果もある。


コラーゲンやヒアルロン酸を含んだシートマスクなど、“肌保湿”に対する意識が高まっている 女性に対するニーズの調査でも、肌の乾燥を気にする意見が多かった 日立アプライアンス株式会社 ルームエアコン事業企画部 担当部長の高橋典夫氏

従来製品でも搭載されていたイオンミストに、肌保湿効果を追加 イオンミストを発生する「超撥水イオンミスト発生機構」の仕組み。“世界初”の機構を謳う

超撥水管が水を効率よく弾くため、水の発生量が増加 【動画】超撥水の有無による、水の弾き方の比較。右が超撥水加工が施されているもの(WMV形式, 1.1MB)

 この「超撥水イオンミスト発生機構」のほかにも、ミストの生成に使用する空気を外気から取り込み、ミストピンの量を3倍に増やすといった改良も行なわれた。これらにより、イオンミストの発生量が従来機種から3倍に増量、通常の暖房運転よりも、肌の水分量は約20%増加するという。イオンミストにはまた、従来機種と同様に脱臭・除菌効果も備えている。

 なお、イオンミストは粒子が細かく、また室外だけでなく室内の空気も利用することから、部屋の湿度を上げる効果はなく、そのため結露やカビが発生することもないという。「暖房で乾いた空気を潤すために加湿器を使う人は多いが、結露やカビの発生の可能性があることから、持っていても使わない人が多い。そのため、部屋の湿度を上げずに、肌保湿ができる機能が必要であると考えた」(高橋氏)。


通常の暖房運転よりも、肌の水分量は約20%増加するという調査結果 イオンミストがない通常の暖房では、肌が乾燥し、角質がめくれ上がってしまう イオンミストの有無による、皮膚の乾燥具合の比較

肌にイオンミストが届き、さらにマイナスイオンが空気中の水分も引き寄せる 調査結果によると、加湿器を持っていても、結露やカビを気にして使わない人も多いという。イオンミストでは湿度が上がらないため、その心配はない

 また、省エネ性能もアップした。モーターとインバーター回路の効率を向上し、室内機・室外機ともに熱交換器の面積を拡大した。APF(通年エネルギー消費効率)は6.2、期間消費電力量は1,293kWhとなり、同社では業界No.1の省エネ性能を謳っている。これは11年前の機種と比べて約60%の効率化、電気代は年間で約18,000円の節約、CO2排出量も約335kgのカットになるという。

 このほか、ルーバーの形状を新しくすることで、体に直接風を当てない「やわらか気流」を実現している。

 従来製品からは、除菌効果のあるステンレス素材のプレフィルター・風路・風向板、同じく除菌効果のある銀イオン加工が施されたファン、臭いの分子を分解するチタン触媒を加工した熱交換器を引き続き採用。フィルターの自動掃除機能も標準装備する。


モーター・インバーターの効率を向上 室内機・室外機ともに熱交換器の面積を増加
業界No.1の省エネ性能を謳う

ルーバーの形状も改良
冷房・暖房ともに体に風が直接当たらない「やわらか気流」 従来製品に引き続き、清潔性を保つ内部機構を採用

 本体デザインにもこだわっており、前面パネルには光沢感のある透明樹脂を採用。パネル裏面からも塗装を行なうことで、艶やかで深みのあるデザインを狙っている。また、シンプルさと優雅さの表現のために、パネルや枠部分を丸く加工している。

 常務取締役 空調事業部長の西耕一氏は、「昨年12月に発売した小型タイプのSシリーズは市場に大変好評を受けているが、これを上回る省エネ能力と高級感を持っている」と、本製品への自信を見せた。また、業界でのシェアは現在のところ20%ほどで、Xシリーズを発売することでこれ以上の数字を目指すとしている。


前面パネルは光沢があり、高級感が漂う 昨年発売した小型タイプのSシリーズは、省エネ大賞とグッドデザイン賞をダブル受賞 常務取締役 空調事業部長 西耕一氏

リモコン。イオンミストのスイッチは下の方にある
運転時は前面パネルも開く




URL
  日立アプライアンス株式会社
  http://www.hitachi-ap.co.jp/
  エアコン関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/aircon.htm

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日立、業界初のイオンミスト機能搭載ハイエンドエアコン(2007/02/08)
日立、買い換えに適した省スペースエアコン(2007/10/17)


( 本誌:正藤 慶一 )
2008/02/07 19:09

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