社団法人日本電機工業会(JEMA)は31日、団塊世代を対象とした白物家電のニーズ調査の結果をまとめ、報告書の販売を開始した。価格はJEMAの会員が5,000円。非会員が1万円。Webサイトでは概要をまとめたPDFファイルが無料でダウンロードできる。
近年、10万円を超える炊飯器など、これまでにない価格帯の家電製品、いわゆる“プレミアム家電”がメーカー各社の売上増に貢献しているが、これらの製品の主要ターゲットは団塊世代とされている。
今回の調査は、団塊世代(1947~1949年生まれ)、およびその前後の世代、合計約2,600サンプルを対象に、白物家電への消費意欲を調べたもの。総論の中でJEMAは、団塊世代には「退職後の人生を積極的に楽しもうという意識」や、「自分の好きなところにお金を使う」傾向があることを指摘。こうしたことから、「白物家電が(団塊世代の消費行動の対象として)入る可能性は極めて高い」と結論付けている。
なお、調査では「退職金の使い道」として白物家電は9位、「理想のライフスタイルを実現するためにかけたいお金」では10位だった。
今後、団塊世代をターゲットとした製品に必要なキーワードとして、JEMAでは、家族用から個人用へのシフトを表す「家電から個電へ」、環境への配慮を背景とした「ムリ・ムダのない生活」、単なる機能付加ではなく、機器本来の機能を重視する「本質的な価値を追求」、若々しいライフスタイルを模索する「ライフスタイル発想」、健康維持というレベルを超えて、健康に関心を寄せる「健康増進」の5つを挙げている。
JEMAでは、調査結果の発表会を2月26日に、東京千代田区の電気工業会館で行なう。定員は60名で参加は無料。JEMAのホームページから応募できる。
■URL
社団法人日本電機工業会(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
調査結果の概要(PDF)
https://www.jema-net.or.jp/jema/data/fs_consu_07.pdf
発表会の概要
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/seminar/dankai.htm
( 本誌:伊藤 大地 )
2008/01/31 17:52
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