株式会社富士経済は、家庭日用品の市場動向についてまとめた調査レポート「家庭日用品マーケティング総覧 2007」の販売を開始した。価格は99,750円。この報告書では、日用家電品10品目を含む家庭日用品31品目の市場及び開発動向、販売動向についての分析、方向性がまとめられている。
要約資料によると日用家電品の2007年度総市場規模見込みは3,832億円。2006年度実績の7.8%増としている。
買い換え需要が中心の中、食や健康を重視するシニア層ををターゲットにした高付加価値製品の人気が高く、一定の市場規模を保たれているとしている。
注目市場の1つに「炊飯器」が挙げられている。
2005年度から連続の前年比増を記録しており、2007年度の市場規模は1,070億円を突破する見込み。背景には近年の高級IH炊飯器ブームがあるとされている。松下電器産業や象印マホービンがトップシェアを競っているほか、他企業も内釜の素材にこだわるなど独自性を追求した高級モデルを次々と発表している。高級ブームによる平均単価の上昇で、金額ベースが数量ベースを上回る伸びが予想されている。2008年度の見込みは2006年度実績の7.8%増。
そのほか、注目市場として挙げられているのは自走式の掃除機である「掃除ロボット」。2006年度の掃除ロボット市場は前年比56.1%の12.8億円。2008年度の予測見込みは2006年度実績比で48.4%増。同調査では「市場はまだ形成途中にあり日本での普及を疑問視する声もあるが、参入を考える国内メーカーも少なくないため、今後の成長が期待される分野」としている。
また「卓上IH調理器」、「電磁調理対応鍋」なども注目市場として挙げられている。「06年度一般家庭におけるIHクッキングヒーターの普及率はまだ10%程度と低いことから、今後オール電化の流れにのってさらに需要が拡大していく」と予想している。
■URL
株式会社富士経済
https://www.fuji-keizai.co.jp/index.html
ニュースリリース(PDF)
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/071218_07100.pdf
( 本誌:阿部 夏子 )
2007/12/18 17:21
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