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R-X6000 ソフトブラウン(左)、アップルウッド(右)
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日立アプライアンス株式会社は、ビタミン類など酸化に弱い栄養素の損失を抑制する「真空チルドルーム」を備えた冷蔵庫「R-X6000」など6機種を、9月24日より順次発売する。価格は全タイプがオープンプライス。各タイプの詳細は以下の表のとおり。
型番 | R-X6000 | R-SF60XM | R-SF55XM | R-SF50XM | R-SF45XM | R-S45XM |
定格 内容積 | 合計 | 601L | 545L | 501L | 451L |
冷蔵室 (真空チルドルーム) | 308L (14L) | 280L (12L) | 258L (10L) | 232L (9L) |
冷凍室 | 182L | 165L | 150L | 135L |
野菜室 | 111L | 100L | 93L | 84L |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 750×698×1,798mm | 685×698×1,798mm | 685×658×1,798mm | 685×618×1,798mm |
重量 | 106kg | 103kg | 97kg | 94kg | 89kg | 88kg |
ドアタイプ | ツイン | シングル |
真空チルド | ○ |
ワイドダブルクール | ○ |
ナノテク除菌・脱臭 アレルオフ | ○ |
電動引き出し | ○ | × |
オートクローズ | ○ | × |
本体カラー | アップルウッド ソフトブラウン | ディープショコラ ソフトブラウン ステンレスローズ | ソフトブラウン ステンレスローズ クールグレー | ソフトブラウン ステンレスローズ |
発売日 | 9月24日 | 10月10日 | 10月5日 | 10月30日 | 11月10日 | 12月5日 |
希望小売価格 | オープンプライス |
店頭予想価格 | 31万円前後 | 29万円前後 | 26万円前後 | 24万円前後 | 22万円前後 | 21万円前後 |
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冷蔵室内に新設された「真空チルドルーム」
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本体の冷蔵室内の1コーナーに「真空チルドルーム」を設けたのが最大の特徴。これはチルドルームを密閉し、内部の空気を高性能小型真空ポンプで吸引。ルーム内を低酸素状態にすることで、DHAやビタミン類、アミノ酸など、酸化によって失われやすい栄養素の損失を守る効果がある。例えば、サバのDHAを従来製品比で約46%、ひじきのビタミンAなら同比約81%を残存できるとのことだ。
ルーム内は約0.7気圧となっているが、これは酸化防止と低酸素化による変色を抑えるのに最適な数値だという。また、0.7気圧に対応するため、天井部分に300kgの重さにも耐えられる強化ガラスを採用するなど、ルーム全体に耐圧構造を採用している。
ルーム内の温度は約0℃で、湿度変動も少ない。そのため、牛肉やバナナの皮や芯が変色するのを抑えたり、ほうれん草など野菜の鮮度保持や、コーヒー、お茶の風味劣化を防ぐ効果もある。
使い方は、ルーム前面の「ロックハンドル」を下げて密閉し、持ち上げると真空が解除され、ケースの扉が開く。なお、開けた際には、空気が真空チルドルームに入り込む音として「シュー」という音がする。
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R-X6000のカットモデル
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こちらが高性能小型真空ポンプ
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0.7気圧は、富士山頂上と同程度。低酸素化による変色を抑えつつ、酸化を抑制する
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0.7気圧に対応するため、ルーム全体で耐圧構造が採用されている
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サバのDHA、EPA(エイコサペンタエン酸)を、従来製品比でそれぞれ46%、43%アップできる
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レモンのビタミンC、イワシのコエンザイムの損失は、従来比でそれぞれ約34%、54%アップ
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酸化防止効果のある栄養素の一覧。アミノ酸、ビタミン類にも効果がある
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真空チルドルームで冷蔵した肉を、従来製品と比較。色の鮮やかさがかなり保持できている
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こちらはバナナとリンゴでの比較。黒い変色をかなり抑えている
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R-X6000タイプでは庫内容量を「業界最大」の601Lとしたのも特徴。筐体には、天井と両側面を一体化した「門形構造」にすることで、強度を従来よりも15%アップし、壁面を薄型化。断熱材には、従来よりも断熱性能を25%高め、これまでは設置できなかった天井部分など、筐体の凹凸に合わせられる「立体成型真空断熱材」を採用した。さらに、コンプレッサーに小型部品を取り入れることで、高さを従来の156mmから142mmへと小型化した。コンプレッサーは高効率・高出力化も進み、冷却効率は従来より10%向上している。
これにより、庫内容量は「業界最大」の601Lで、冷蔵室も「業界No.1」の182Lとなった。冷凍食品のまとめ買いにも向くという。さらに、冷蔵室の奥行きも、従来よりも3cm長い約42cmとしている。
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側面と天井面を一体化した門形構造」を採用。それぞれの面が別々だった従来製品よりも、強度が15%アップした
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断熱材には新たに「立体成型真空断熱材」(左)を採用。従来製品(右)と比べて、筐体の凹凸に合わせられるのが特徴
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立体成型真空断熱材と、従来の断熱材、発泡ウレタンの断熱効果の比較
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コンプレッサーも約10%コンパクト化した
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10年前の機種とほぼ同じ床面積で、内容量を約150L増加できた
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同じく10年前の機種と比較。冷凍庫の容量は、買い物カゴ2コ分増えている
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冷蔵庫では、350ml缶が49本多く入ることになる
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冷蔵室の奥行きは、従来よりも3cm長い約42cm。大きな皿も余裕で収納できるという
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このほか、冷蔵庫が大容量化したことによる庫内温度のムラを抑えるため、本体背面のアルミニウム製クールパネルを、従来よりも30%拡大。また、除菌・脱臭作用のある「ナノチタン/カーボン除菌・脱臭フィルター」を従来製品から継承するとともに、庫内のカビやウイルスを抑制する「アレルオフフィルター」を新たに採用。清潔な冷気で冷蔵できるという。
使い勝手を向上する機能としては、冷凍室と野菜室の全面にあるボタンを押すと、電動で開く「電動引き出しルーム」、閉まりかけの引き出しドアを自動で閉める「オートクローズ」も採用している。
日立アプライアンス株式会社 常務取締役 家電事業部長 石井吉太郎氏は、発表会にて「食品が持っている本来の栄養素を壊さない冷蔵庫。日立の真空技術を結集し、2年強の研究開発を経て、いよいよ発売します」と発言、製品に対する自信を見せた。売上の目標としては「昨年の発表会にて、500Lサイズの冷蔵庫で4割のシェアを取りたいと申し上げたが、おかげさまで43%近いシェアが得られた。新製品の投入で、最低でも45%のシェアを取りたい」と語った。
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輻射冷却効果のあるアルミニウム製クールパネルの面積を、従来よりも30%拡大
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庫内のカビやウイルスの活動を抑制する「アレルオフフィルター」も新たに搭載
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■URL
日立アプライアンス株式会社
http://www.hitachi-ap.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/09/0910.html
製品情報
http://kadenfan.hitachi.co.jp/rei/lineup/r-x6000/index.html
冷蔵庫関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/refrige.htm
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/09/10 18:52
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