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松下、WWFと共同で黄海の生態系保全プロジェクトを開始


 松下電器産業株式会社は、WWF(世界自然保護基金)と共同で、黄海の生態系の保全を目指す「黄海エコリージョン支援プロジェクト」を推進すると発表した。

 黄海は中国大陸と朝鮮半島に挟まれた海域で、水深が浅い大陸棚となっている。多様な生態系を持ち、古くから豊かな漁場としても利用されているが、WWFの自然保護室長 岡安 直比氏によると、「沿岸の国々は経済的に急激な発展を遂げており、生物の多様性が脅かされる危険性がある」という。

 WWFでは、日中韓の研究者の調査協力により、生物の多様性が豊かに残る23の地域を優先保全地域として採りあげた。この地域において、自然の適切な保全と管理を行ない、生物の多様性の保存を国際的に認知することを狙ったのが「黄海エコリージョン支援プロジェクト」となる。2007年7月より開始し、2014年9年まで続けられる予定。

 松下電器産業は、WWFの日本支部であるWWFジャパンの創設初期からの法人会員で、WWFの企業パートナーシップである「コーポレートサポーター」に、WWFでは2番目、アジアでは初の企業として選ばれている。また、有明海の干潟の保全を目的としたWWFジャパンの「有明海プロジェクト」を、2000年より5年間支援している。


黄海のうち23の地域を、生物の多様性が豊かに残る優先保全地域に指定
プロジェクトは2014年まで続く予定
WWF 自然保護室長 岡安直比氏

 今回の協力については、WWFと松下側の両者ともに意義深いものだという。岡安氏はWWF側の意義を「松下さんとは、資金的な支援と、企業の環境施策への取り組みという、2つの点で合意できた。これはWWFとしても非常に有意義なこと。有明海プロジェクトでのノウハウを活かして、協力関係を築いてゆけると思っている」としている。一方、松下側でも「環境への取り組みのひとつだが、当社が積極的に取り組んでいる社会貢献活動や、従業員の啓発という観点からも非常に大きく期待できる内容。黄海の周辺には、グループの工場が非常に多く立地していることもあり、松下としても意義深い」(松下電器産業 環境本部環境企画グループ グループマネージャー 中村昭氏)とのことだ。

 松下電器産業ではこれに続き、資源の有効利用や森林生態系の保護を狙った、紙や印刷物の購入における方針も発表。古紙を優先して購入するほか、木材パルプを新たに使用する場合は、パルプの供給源や、森林の情報を確認するなどを策定している。さらに、WWFと意見交換することで、紙を使わない商品を早期に開発し、森林資源の適切な利用と保護を促進するという。


松下電器産業 環境本部環境企画グループ グループマネージャー 中村昭氏 黄海沿岸には松下グループの多くの工場が存在する




URL
  松下電器産業株式会社
  http://panasonic.co.jp/
  黄海エコリージョン支援プロジェクト ニュースリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070907-3/jn070907-3.html?ref=news
  松下グループ 紙・印刷物購入方針 ニュースリリース
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070907-4/jn070907-4.html?ref=news


( 本誌:正藤 慶一 )
2007/09/07 19:47

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