株式会社日立製作所は、人の動きや脈拍、体温などを24時間測定し、データを無線でPCに転送する腕時計型の端末と、測定したデータを図や表で表示できるシステムを試作したと発表した。
端末は、3軸の加速度と、脳波、温度を検知するセンサーのほか、マイコンや無線モジュール、電池などを、腕時計型のケースに搭載し、生活防水加工を施したもの。毎秒20回の頻度でデータを測定する。無線機能を備えた体重計と連動すれば、毎日の体重測定データも記録できる。
記録データのPCへの転送は無線で可能。転送後、運動量や歩行数、睡眠時間が解析される。解析データを使って、運動量と体重の推移を連動した表示や、毎日の活動状況の推移なども確認できる。
主に高齢者を見守る目的での使用を想定しているが、体重計と連動する機能を活かして、ダイエットの遠隔指導支援システムとしての利用も検討しているという。
ケースのサイズは43×35×15mm(幅×奥行き×高さ)と、従来製品の60×40×15mmから小型化し、また重量も50gから40gと軽量化した。消費電力も削減し、電池寿命を従来製品比の約10倍の10日間としている。
なお、この技術は10月に幕張メッセで行なわれる「CEATEC JAPAN 2007」にて展示される予定。
■URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/09/0906.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/09/06 19:05
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