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象印、沸騰前の加圧で米の甘みを引き出す高級炊飯器 |
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～甘みのもととなる還元糖が約20%増加
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米の甘み、うまみを「徹底的に引き出す」ことをテーマとしたIH式炊飯器で、新たに「加圧エンジン」という機構を採用したのが特徴。従来製品では、炊飯中に釜内部の水の沸騰により発生した蒸気を利用して圧力をかけていたが、本製品では「加圧エンジン」の小型のポンプが外気を取り込み、釜内部へ空気を送り込んで圧力をコントロールする。 これにより、内釜の水が沸騰する前の「中パッパ」と呼ばれる工程において、米がα化(糊化)する70℃の状態から圧力がかけられるようになった。ここで1.15気圧の圧力をかけることで、デンプン粒を分解し、米の甘みのもととなる糖の溶出を促進する。 この結果、米の美味しさの基準のひとつとなる「還元糖」の量は、加圧エンジンなしの状態と比べて、約20%増量できるという。さらに、米の蒸らし時に、従来品よりも高い圧力を2回分かけることで、余分な水分を取り除いて、粘りと弾力のあるごはんが炊けるとしている。同社では、この炊飯方式を「パワー圧力」と呼んでいる。
また、内釜には側面が魔法瓶のような真空層の「真空かまど釜」を、内ブタには、炭と同じくらいの遠赤放射率を持つセラミックコーティングを採用した。全面から包み込むように、ごはんがふっくら炊ける効果がある。なお、セラミックコーティングには熱を反射する性質があるため、釜内部の熱を閉じ込める効果もある。 米の仕上がりは、圧力を細かくコントロールすることにより、「しゃっきり」した食感のものから「もちもち」したものまで、5段階に炊きわけられる。炊飯メニューにはこのほか、白米急速、炊きこみ、おかゆ、おこわ、すしめし用のモードを備える。 加えて、玄米用のメニューとして「玄米」「玄米がゆ」のほか、高血圧・糖尿病などに効能があるとされるGABA(γ-アミノ酪酸)を、通常の1.5倍に増やす「玄米活性」モードを搭載している。 そのほか、外気温や水温、炊飯量などを自動で判断し、適切な火力・調理時間に補正する「AI機能」も搭載している。 操作パネルには、通常時は炊飯/機能/取消キーの3つのボタンのみを表示し、デザインをシンプル化。機能キーを押せば、パネルにそのほかの機能ボタンが浮かび上がるタッチパネル式となっている。同社では、家庭用IH式炊飯器でタッチパネルを採用したのは「業界初」としている。また、液晶には、暗い場所でも見やすいようにバックライトも搭載している。 付属品として、蒸し料理や豆腐、ヨーグルトなどが作れる、専用の「健康調理なべ」とレシピ本を同梱する。メニューに合わせた温度で調理するので、失敗する心配もないという。
NP-LS10の本体サイズは、25×37×21cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6kg。炊飯時の消費電力は1,230Wで、保温時は70W。本体カラーはプライムホワイト。 健康調理なべを省き、大型バックライト液晶を搭載しない下位モデルの「NP-LA」も同時に発売される。希望小売価格は、5.5合炊きの「NP-LA10」が87,150円、1升炊きの「NP-LA18」が90,300円。 ■URL 象印マホービン株式会社 http://www.zojirushi.co.jp/ ニュースリリース http://www.zojirushi.co.jp/corp/news/2007/070808/NPLS.html
（ 本誌：正藤 慶一 ）
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