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新コンパクトBiGシリーズ
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ナショナル(松下電器産業株式会社)は、青色LEDと銀イオン(Ag+)を用いて庫内を清潔に保つ冷蔵庫「コンパクトBiG」シリーズ4機種を、10月1日以降、順次発売する。ラインナップの詳細は以下の通り。
機種名 | NR-F532T | NR-F472T | NR-F502TM | NR-F452TM |
ドア数 | 6ドア(フレンチドア) |
定格内容積 | 525L | 470L | 495L | 445L |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 685×699×1,798mm | 685×649×1,798mm | 685×699×1,720mm | 685×649×1,720mm |
冷蔵室容量 | 268L | 239L | 238L | 214L |
野菜室容量 | 100L | 92L | 100L | 92L |
切替室容量 | 29L | 25L | 29L | 25L |
製氷室容量 | 14L | 12L | 14L | 12L |
冷凍室容量 | 114L | 102L | 114L | 102L |
カラーバリエーション | ハーモニーホワイト、クリアグレー、ロゼステンレス |
発売日 | 10月1日 | 10月1日 | 10月15日 | 10月1日 |
希望小売価格 | オープンプライス |
店頭予想価格 | 25万円前後 | 23万円前後 | 24万円前後 | 22万円前後 |
「設置面積はそのままに、400L以上の大容量」というのが近年の大型冷蔵庫のトレンドになっているが、さらに衛生面の機能を強化したのが最大の特徴。同社が冷蔵庫を掃除する頻度について、ユーザーに調査したところ、「自分では掃除しない」「年1回未満」「年1~2回」とする回答が半数を超えたことに注目し、銀イオンと青色LEDを用いて、庫内の空気を除菌する機構を設けた。
庫内最上部に「Ag除菌フィルター」を搭載した。このAg除菌フィルターに青色LEDを照射すると、フィルター表面で化学変化が起こり、ヒドロキシラジカル(OHラジカルとも呼ばれる)が発生。また、同社の空気清浄機や掃除機に用いられているイオン放出ユニット「スーパーアレルバスター」を搭載。冷気に含まれる菌を99.9%除去するほか、カビ、ウイルスなどの活動を抑制するという。
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NR-F532Tの冷蔵室
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「光Ag除菌」ユニット
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LEDと銀イオンによる除菌のイメージ。銀イオンのフィルタに青色LEDを照射するとヒドロキシラジカルが発生する
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冷蔵庫の中を掃除する頻度は、年に2回以下が半数以上
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光Ag除菌により、浮遊菌の数は1/1,000以下になるという
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衛生面を強化する機能を多数搭載する
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ヒドロキシラジカルと銀イオンで除菌されたキレイな空気が庫内を循環する
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操作パネルは製氷トレイの横にある
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製氷室
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また、冷蔵室には汚れが取れやすいガラストレイを採用。野菜室には保存性、抗菌性を高めるハーブ成分配合のカセットフィルタを搭載した。さらに、冷蔵室を循環した冷気を再び吸い込むフィルタには、魚や野菜のにおいをカットする「バイオ抗菌脱臭触媒」を搭載。徹底的に冷気の清潔さにこだわったつくりとなっている。
最上位機の内容積は525Lと変わらないが、ムダなスペースをなくすことで、実際に収容できる食品の容量を増やしている。フレンチドアタイプの製品では、ドアの開閉スペースを取らなければならないため、ドアの分かれ目付近にはモノを置けなかった。2Lペットボトルが入るほどのデッドスペースだったという。
新シリーズでは、トレイの縁を波形に加工し、開閉に必要な最低限のスペースだけを残し、ドアのギリギリのところまでまで棚となるように設計。これにより、奥行きが業界最大の42cmとなり、棚面積が従来機比で13%向上。より多くのモノが置けるようになったという。同社ではこの波形の棚を「ウェーブトレイ」と呼んでいる。
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ガラストレイの採用により、汚れが落ちやすくなった
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醤油のシミの比較。こちらはガラストレイ
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こちらは従来の樹脂製パネル
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棚の半分を取り外し可能。入れるモノの大きさによって自由にレイアウトできるようになった
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吸い込み口にも、冷気のニオイを取り除く「バイオ抗菌脱臭触媒」を搭載する
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NR-F532Tの限定色。左が「さくら」、右が「ミント」
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このほか、ガラストレイは半分の奥行きの位置で、取り外しが可能になっており、鍋やボトルなど、大きなものでも収納できるようになっている。
冷蔵室の底面の高さを抑え、重いものの出し入れが楽にした「ローウエストライン」設計や、コンプレッサーを上部に配置し、冷凍室の引き出しを最後まで引き出せるようにした「トップユニット」構造、手前からLEDで食品を照らし、見やすくする「フロントワイド照明」などは、従来機を継承する。
なお、定格内容積525LのNR-F532Tについては限定カラーを同時発売する。淡いピンク色の「さくら」と薄いグリーンの「ミント」の2色。店頭予想価格は通常モデルと同様となる。

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ナショナルアプライアンスマーケティング本部 本部長の高見和徳氏
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ナショナルアプライアンスマーケティング本部 本部長の高見和徳氏はまず、2007年度第1四半期について、「白物家電は前年比108%。業界の水準を大きく上回った」とまとめた。さらに、新製品については「大容量化をいち早く進めてきたのがナショナルだが、大容量であればそれでいいのか。次に求められているのは庫内の清潔さだった。食品を入れる限り、冷蔵庫は清潔でなければならない。それが冷蔵庫の使命だ。401L以上の市場でシェア30%を狙う」と語り、自信を見せた。
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2007年度第1四半期は、白物製品は好調だった
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401L以上の大型冷蔵庫は前年比10%増
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401L以上の割合は2006年度の時点で40%まで上がっている
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■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
【やじうまPC Watch】【2006年8月31日】ナショナル、取り出しを楽にした冷蔵庫
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0831/yajiuma.htm
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/07/31 16:58
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