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東芝、低温スチームでステーキも焼けるオーブンレンジ「カロリエVS」


 東芝コンシューママーケティング株式会社は、35℃から350℃までスチーム温度を調節できるオーブンレンジ「カロリエVS ER-E350」を、9月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は100,000円前後。

 スチームオーブンレンジ「カロリエ」シリーズの新作で、これまで搭載されていた100~300℃の温度帯を検知するセンサーに加え、35~95℃用のセンサーを追加することで、35~95℃のスチームで加熱する「適温スチーム調理」を搭載したのが特徴。また、ヒーターユニットを改良することで、95℃以下の温度帯を細かく制御できるようになった。なお、適温スチーム調理は手動で5℃刻みの設定が可能となっている。

 この適温スチーム調理により、熱の加減が難しい食材の調理もしやすくなった。たとえば、肉の中心が60℃前後で仕上がるステーキでは、レアやミディアムなどの微調整も可能。また、豚肉は70℃程度で調理すれば、高温になると分解されやすいビタミンB1をキープし、また過加熱によって肉が硬くなってしまうのを抑える効果もあるという。さらに、80℃程度で凝固する卵調理も容易になり、茶碗蒸しでは、過加熱により発生する隙間を抑え、プリンでは固めのものからとろけるものまでコントロールできるという。


カロリエVS ER-E350 ブラック
ラズベリーレッド
シルバー

従来機種からは、35~95℃のスチームで加熱する「適温スチーム調理」が追加された 従来モデルと比較すると、温度制御の精度がより細かくなった 豚肉を栄養を損なわない程度に、また固くならないように調理できる

80℃程度で固まる卵料理にも対応。茶碗蒸しの隙間の発生も抑えられるという プリンも作れる。舌の上でとろけるようなやわらかい仕上がりにもできるという

 また、野菜を35~45℃の適温スチーム調理で熱することで、ビタミンCを増量する効果もあるという。同社の調査によると、生の春菊を40℃の適温スチーム調理で10分間加熱すると、9mgだったビタミンCが、11gへと増量していたという。この作業でビタミンCを増量した春菊を、レンジ機能で加熱調理を行なったところ、増量したものと比べて、ビタミンCの残存率は1.4倍になったとしている。

 そのほか、最高350℃の過加熱水蒸気で調理する機能と、約100℃の飽和水蒸気で蒸す「本格せいろ蒸し調理」モードを、従来製品より継承している。「適温スチーム調理」を併せると、全部で211種類のオートメニューが用意される。


野菜を40℃程度のスチームで加熱すると、ビタミンCが増加するという研究結果も 増量した野菜は、そのまま食べるほかにも、調理して通常よりも栄養の損失を防ぐ効果もある
短時間で漬物も作れる

オートメニューの数は200品目を超える 「ハイブリッド石釜調理」、「本格せいろ蒸し調理」、「適温スチーム調理」の3つの運転モードを備えている 発表会では、カロリエVSで調理した料理が振舞われた。ごはんは、同日に発表された炊飯器「RC-10VSA」で作られたもの

 使い勝手も改良された。本体全面の操作部パネルに、使用中のスチーム調理の温度帯を、赤/黄色/青の3色で示すインジケーターを新たに採用。また、液晶のサイズは高解像度のフルドット液晶となった。そのほか、操作手順に合わせてダイヤルボタンの周囲を赤と青とランプで照らす「ナビダイヤル」、操作方法を液晶に表示する「カロリエナビ」も搭載している。

 本体サイズは500×460×390(幅×奥行き×高さ)で、庫内サイズは400×300×255mm。重量は22kg。最大消費電力は1,450W。電子レンジとしての出力は1,000W。最大消費電力は1,450W。

 なお、カロリエナビが省かれ、オートメニューの数が46種類の下位機種「ER-E300」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は80,000円前後。


液晶は大きい文字で見やすい。写真は「適温スチーム調理」の“なめらかプリン”なので、インジケーターは青を点灯している 「過加熱水蒸気調理」モードのインジケーターの色は赤 操作手順に従って、ダイヤルのライトが赤または青に点灯する

カロリエVSのカットモデル。スチームを発するヒーターは、本体左側側面に備えられている 【動画】スチームは本体左側から発生し、ある程度スチームがたまると本体奥のファンが回り、庫内に熱を行き渡らせる(WMV形式、約1.5MB) 温度センサーは庫内の右側面に備わっている




URL
  東芝コンシューママーケティング株式会社
  http://www.toshiba.co.jp/tcm/
  ニュースリリース
  http://www.toshiba.co.jp/tcm/pressrelease/070704_1_j.htm

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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/07/04 20:08

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