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日立、健康調理機能を強化した業界最大容量のオーブンレンジ

~奥行き44cmで設置革命を起こす

ひろびろ薄ピタ ヘルシーシェフ MRO-CV200 プラチナ
 日立アプライアンス株式会社は、健康調理機能を強化したスチームオーブンレンジ「ひろびろ薄ピタ ヘルシーシェフ MRO-CV200」を8月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は10万円前後。

 同社はユーザー調査の結果、オーブンレンジに求められる要素のトップが調理機能、2位が設置性であったことに注目。健康調理機能と設置性の向上の2点を主なテーマとして開発にあたった。

 設置性については、多くのレンジ台の奥行きが45cmであることから、奥行きを従来機の46cmから44cmへ削減。本体内の冷却ファンの風量をアップさせる一方、ファンの数を減らすことにより実現した。従来機同様、背面、側面は壁にぴったり付けて設置できる。

 500×444×400mm(幅×奥行き×高さ)の本体サイズで、庫内容量は33Lとなっており、同社では「業界最大」としている。

 なお、底面から吸気、上面から排気する構造になっており、設置時には上面に20cmの空間が必要となる。

 常務取締役 家電事業部長の石井吉太郎氏は、奥行き44cmを達成したことについて「まさに“設置革命”といえる」とコメント。発表会では他社の機種と同じ寸法の箱と比較し、容積が小さいことをアピールしていた。


調理機能と本体サイズが2大ニーズという 10年前の機種に比べると、設置面積は2/3、容量は1.3倍になっているという 底部吸気、上方排気により奥行きを削減した

一般的な奥行き45cmのレンジ台にすっぽりおさまるという 10年前の機種と同じ寸法の箱と比較 他社製品より設置性が高いことをアピール

本体外観
調理中のようす
庫内

 もう1つの特徴である健康調理機能は「過熱水蒸気のみの調理」「低酸素調理」「低温調理」の3つの機能が核となる。

 健康への意識の高まりに対応するため、最高400℃の過熱水蒸気のみで調理する「ヘルシーアップコース」を新たに設けた。ヘルシーシェフシリーズでは、レンジ、オーブン、スチームの3つの調理法を組み合わせてうまみを引き出す調理を特徴としているが、このコースではより健康に配慮したモードという位置づけになる。過熱水蒸気のみで調理することにより、余分な油や塩分を落とす効果があるという。

 ヘルシーアップメニューでは「鶏のハーブ焼き」「エビフライ」「焼き魚」「焼き豚」など9種類のメニューが用意されている。


過熱水蒸気のみによる調理で、余分な油や塩分を落とす 豚肉のグリルで実演。40mlの余分な油が下皿に溜まった
調理例

庫内にスチームを充満させ、空気を追い出すしくみ
 低酸素調理機能は、ビタミンCなど酸化に弱い栄養素を守るためのもの。調理中、庫内の酸素濃度が高いと、栄養分が酸化し、失われてしまうという。そこで、スチームを充満させ、庫内の酸素濃度を落とすことで栄養素を保護する。従来機でもスチーム機能はあったが、スチームは空気より軽く、すぐに庫外に排出されてしまい、庫内に十分にスチームが行き渡らなかったという。そこで、新機種では排気口を庫内の下部に移動させるとともに、穴の面積を1/10にした。さらに、レンジ加熱と併用して、スチームが排出されるのを防ぐ仕組みを設けた。

 これらの改良により、通常20%程度の酸素濃度を2分で0.4%まで落とすという。焼きブロッコリーのビタミンC残存率と、焼きカボチャのビタミンE残存率が従来機比で40%アップするとしている。


 低温調理機能は、DHAやリコピンなど熱に弱い栄養素を守る機能。レンジ、オーブン、スチームの3種の加熱方法を組み合わせ、低い温度帯に庫内を保つことにより、食材に均一に火を通しつつ、熱を加えすぎないようにし、栄養素を保護。さんまのオリーブオイル付けの調理時でDHA残存率は従来機比10%アップ、ドライトマト調理時でリコピンの残存率は同8%アップするとしている。


 プリセットメニューとして、料理研究家の沼口ゆき氏が監修した300種類のレシピを内蔵する。このほか、底面の重量センサーにより、均一な食品温めが可能となる「ドンピシャ加熱」、ダイヤルを中心としたインターフェイスなどは、従来機種を継承する。

 本体カラーリングはシルバー系の「プラチナ」、ブラウン系の「ショコラ」の2種類。本体デザインは、直線基調で要素が少ないシンプルな仕上がりで、同社では「機能性を追求した」としている。


MRO-CV200 ショコラ
左からMRO-CV200 ショコラ、同プラチナ、MRO-CS8 日立アプライアンス 常務取締役 家電事業部長の石井吉太郎氏

 石井氏は、この製品について、「高性能な商品はややもすると大きい。最強のヘルシー調理と設置性という相反するニーズを日立の技術力で実現した。設置革命を起こした最強のヘルシーマシンだ」と自信を見せたほか、「調理機器に関しては、日立はステータスが低い部分もあったが、高級機のテコ入れで盛り返してきている。最高級クラスでは、2006年度、15%程度だったシェアを25%、2番手グループまで伸ばしたい」と抱負を語っている。

 なお、同シリーズの下位機種3機種も、7月10日以降順次発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、MRO-CV200から、過熱水蒸気のみで調理する機能などを省いた「MRO-CV100」が8万円前後。健康調理機能全般を省いた30Lサイズの「MRO-CS8」が5万円前後、22Lサイズの「MRO-CS7」が4万円前後。





URL
  日立アプライアンス株式会社
  http://www.hitachi-ap.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/06/0628a.html

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家電製品レビュー
日立「ヘルシーシェフ MRO-BV100」(2007/06/06)



( 本誌:伊藤 大地 )
2007/06/28 16:50

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