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日立、約8万通りから洗濯方法をカスタマイズできる「ビートウォッシュ」


ビートウォッシュ 湯効利用 BW-D9HV
 日立アプライアンス株式会社は、衣類の種類や汚れ具合に応じて、約8万通りの中から好みのモードを設定できる洗濯9kg/乾燥7kgの洗濯乾燥機「ビートウォッシュ 湯効利用 BW-D9HV」を7月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は21万円前後。

 ビートウォッシュは、同社の縦型洗濯乾燥機のラインナップ中で、もっとも高価格・多機能なモデル。

 同社は、ユーザー調査のデータでプリセットされた洗濯コースに、変更を加えると答えたユーザーが8割を超えたことに注目。そこでBW-D9HVでは、洗濯物の量や汚れ具合によって、合計約8万通りの組み合わせから、洗濯・乾燥の動作を細かく設定できる「わがや流」機能を搭載。水位、洗浄時間、すすぎ回数、脱水時間、温水洗浄の有無などを設定可能。好みの設定を3つまで登録し、保存しておくことができる。保存した設定は、次回使用時、3つある「わがや流」ボタンのうち1つを押すだけで呼び出せる。

 この機能により、ひどい汚れのとき、大事な衣類を洗うときなど用途によってモードを使い分けられるという。


BW-D9HV。左からショコラ、シャンパン、プラチナ フタを開けるには、真ん中部分のくぼみに手をかけて、奥にスライドさせる
操作パネル

ショコラ
シャンパン
プラチナ

多くの人が既存のモードに多少の変更を加えて使っているという カスタマイズした内容を3つまで保存できる 従来機は設定できる幅が狭く、保存件数も1つだった

【動画】動作設定を行ない、お気に入りに登録する操作(WMV形式, 5.33MB) 【動画】登録した操作を呼び出して動作させるようす。2タッチで洗濯が開始される(WMV形式, 1.46MB)

 節水機能も強化した。縦型洗濯機はドラム式に比べ、構造上、使用水量が多いことが弱点とされる。ビートウォッシュでは洗濯物を跳ね上げて叩き洗いすることにより、使用水量を減らす「ビート洗浄」機能や、高性能のポンプで風呂の残り湯を再利用する機能などにより、使用水量を削減。BW-D9HVでは洗濯9kg、乾燥なしの場合の標準使用水量を77Lとし、9kgの洗濯機で「業界No.1」の節水性能と謳っている。

 一方、風呂の残り湯の再利用については、他社製品でも汲み上げホースを標準添付品とするなど、一般的な機能となっているが、そのほとんどが洗浄および1回目のすすぎにのみ、残り湯を使っている。ビートウォッシュでは、節水をさらに徹底するため、2回目のすすぎと、乾燥運転時に必要な水冷除湿にも残り湯を使用するのが特徴。7kgを洗濯から乾燥まで一気に行なった場合で、風呂水の再利用なしでは108L使用するところを、25Lまで削減できるという。

 なお、風呂水を再利用する機能では、2回目のすすぎをする際、再利用する水量を増やし、すすぎ性能をアップさせているという。


特殊な薬剤を吹きかけると、繊維に残った石けん成分が青く浮き出す。従来機のものは、まだ石けん成分が残っている 青くなった方を水に入れると石けん成分が溶け出して白濁する 右側のBW-D9HVで洗濯したほうは、水の中に入れて揉んでも透明のまま

上ブタと中ブタの二重構造 底面に水流をつくるパルセータが見える 洗濯から乾燥までのワークフロー

風呂の残り湯を汲み上げるポンプ お湯を循環させるポンプ 【動画】洗濯物を弾ませて洗浄する「ビート洗浄」(WMV形式, 1.35MB)

 運転時間や消費電力の削減など、基本機能も強化した。乾燥風量を増やし、マイコン制御を最適化。従来製品では7kgの洗濯・乾燥にかかる時間を165分とし、従来機種より25分削減した。これに伴い、消費電力も約1割削減。7kgの洗濯・乾燥に必要となる消費電力量は2,650Whとなっている。

 このほか、洗濯中の衣類を見やすいよう、洗濯槽を照らすLEDを搭載。内フタののぞき窓には特殊加工を施した耐熱強化ガラスを採用し、水滴や曇りなどが付きにくく、槽内を確認しやすいようになっている。

 本体サイズは650×645×997mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約65kg。本体カラーは従来モデルのプラチナ、シャンパンに加え、新たにブラウン系の「ショコラ」が加わった。


BW-D9HVでは本体内で除湿をきちんとしており、密封しても湿気がこもらないが、右側の一般的な洗濯乾燥機では、湿気が出てかぶせたシートに水滴が付いている 内ブタの窓に施した特殊加工。ガラスの右半分のみ加工している。左側にだけ水滴や曇りが見える BW-D9HVの洗浄テスト結果

BW-D8HV
 同社 常務取締役 家電事業部長の石井吉太郎氏は「昨年来から“こだわり消費”というテーマを打ち出しているが、今年はそれも変わらない」と、高付加価値化製品群を引き続き強化する方針を述べた上で、「高級洗濯機の市場はビートウォッシュ、ビッグドラムの二本柱とする“B&B戦略”で行く」と明言。さらに、「2006年度で18%だったシェアをビートウォッシュとビッグドラムで2007年度は25%まで伸ばしたい」と抱負を語った。

 なお、7月1日には、洗濯8kg/乾燥4.5kgの下位機種「BW-D8HV」、洗濯8kgの乾燥なしモデル「BW-8HV」、洗濯7kg、乾燥なしの「BW-7HV」も同時に発売される。店頭予想価格はBW-D8HVが17万円前後。BW-8HVが11万円前後、BW-7HVが10万円前後。


日立アプライアンス 常務取締役 家電事業部長 石井吉太郎氏 高付加価値製品に今後も注力する方針を示した 洗濯乾燥機はビッグドラム、ビートウォッシュの2つを柱とする“B&B戦略”を掲げる




URL
  日立アプライアンス株式会社
  http://www.hitachi-ap.co.jp/

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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/06/05 17:13

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