「未来への架け橋を創る電設技術」をテーマとした電気設備用機器の展示会「2007 電設工業展」が、5月23日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は25日までの4日間で、入場料は無料。本誌では、会場にて公開された家庭用電気機器の展示を紹介する。
● ナショナル、セキュリティシステムと連動した「ライフィニティ」を公開
ナショナル(松下電工株式会社)のブースでは、10月に発売される住宅設備システム「ライフィニティ ECO対応システム」が公開されている。
ライフィニティは、照明機器をはじめとした家電製品や、防犯センサーなどのセキュリティ機器をネットワーク化し、専用のパネルやデジタルテレビを使って操作する、新築戸建住宅用のネットワークシステム。新製品となる「ECO対応システム」では、家電製品ごとの使用電力量を個別に計測する機能を備えており、使用電力量のグラフ化や、省エネの達成度の表示もできる。
会場では、6月に発売予定のセキュリティシステム「かんたんマモリエ」と連動したライフィニティシステムが公開されており、実際の使用状況を体験することができる。
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省エネの進捗具合を表示する「省エネモニター」
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外出の際には、室内の電気をいっぺんに消す「まとめてOFF」機能が便利
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照明の使用状況を表示しているところ。画面上で付けたり消したりもできる
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デジタルテレビを使わなくても、専用のコントロールパネルでも操作できる。タッチパネル方式なので、画面に触れて操作できる
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分電器の内部には、家電製品や部屋ごとにユニットが分かれている
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ホーム情報ブレーカ「くらし安心ホームパネル」。ネットワーク機器の動作を保守する役割がある
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「かんたんマモリエ」のセキュリティ受信器。ここで各センサーが発する情報を受信する
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不審者の侵入を検知する「窓センサー送信器」。本体サイズは28×8×120mm(幅×奥行き×高さ)で、同社では「業界最薄」サイズとしている
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また、6月25日に発売するドアフォン「VL-SW155K」も展示されている。VL-SW155Kは、ドアフォンが撮影した映像を、ワイヤレスで子機に転送し、画像を確認しながら来客の応対できるのが特徴。ドアフォンに加え、有線タイプのカラーモニター親機、ワイヤレスで表示するコードレスモニター子機とFAX親機の4製品がセットとなる。
ドアフォンではほかにも、8月以降に発売する「カラー玄関番」シリーズも公開されている。「カラー玄関番」シリーズは、火災警報機と接続することで、警報音を止めたり、動作点検が行なえるドアフォン。新作では屋外カメラの撮影範囲を広げ、従来の撮影範囲が100×80cm(幅×高さ)から、220×120cmへと拡大したのが特徴。上位機種では、録画、録音にも対応する。なお、ライフィニティシステムと併用することで、来訪者の画像の確認や、電気錠の施錠を携帯電話から行なうことも可能だ。
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ドアフォン「VL-SW155K」は、カメラ付きドアフォン、カラーモニター親機、ワイヤレスのコードレスモニター子機、FAX親機の4種類がセット
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玄関に設置するカメラ付きインターフォン
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カラーモニター親機は5型。玄関口の様子を動画で表示できる
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FAXは、1月発売の「KX-PW616」がベースモデル。カラー液晶を採用している
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コードレスモニター子機。液晶は1.8型で、動画ではなく静止画を約3秒ごとにコマ送りで表示する
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子機にはプッシュホンが付いており、外線・内線ともに使用できる
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「カラー玄関番」シリーズは、玄関口を静止画のコマ送りで表示する「スリム」タイプと、動画で表示する「コスモ」タイプの2種類。写真は「スリム」タイプ
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従来製品よりも撮影できる範囲が広がったのが特徴。試しに、説明員の方に、カメラ部のかなり斜めに立ってもらったところ……
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このとおり、液晶内にしっかり映り込んでいる
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住宅用の照明器具では、5月21日に発売された「BrightFace(ブライトフェイス)」シリーズが公開されている。光源には、らせん状の蛍光灯「スパイラルパルック」を採用しており、従来製品よりも長寿命、高効率で、本体サイズを小型化することで、すっきりした空間を演出するという狙いがある。
照明用のスイッチでは、熱線センサーが人を検知し、照明のON/OFFを自動で切り替えるセンサースイッチ「ここでもセンサ」や、スイッチ内部にコンセントを設けた「あけたらコンセント」、リモコンがスイッチにセットできる「とったらリモコン」などの展示が行なわれている。
そのほか、天井の照明を降ろすことで、手元を明るくできる「リフターツインPa」や、「業界No.1の長寿命」を謳った電球型蛍光灯「パルックボールプレミア」も公開されている。
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「BrightFace(ブライトフェイス)」シリーズの光源として使用されている「スパイラルパルック」
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「Brightface」シリーズの1つである、吹抜け用ブラケット「SLW2030E」
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光源はもちろんスパイラルパルックだ
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人の動きを熱線センサーが検知する「ここでもセンサ」
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アタッチメントを付ければ、下駄箱の上などに立たせておくことも可能。設置の自由度が高まっている
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スイッチ内にコンセントを設けた「あけたらコンセント」
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「とったらリモコン」は、一見普通のスイッチだが……
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スイッチを取り外せば、リモコンとして使える
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設定時間に明かりをON/OFFできる「あけたらタイマ」は、不在時に在宅を装うことでセキュリティ対策としても使える
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天井から照明が降りてくる「リフターツインPa」
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シリカ電球の消費電力は53Wだが、電球型蛍光灯「パルックボールプレミア」ではわずか8W
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参考出品では、気象庁による緊急地震速報を受信し、予測される震度を室内のパネルに画像と音で知らせる「緊急地震速報」対応システムが公開されている。
● 東芝、植物由来プラスチックを使った照明器具
株式会社東芝のブースでは、植物由来プラスチックをセードに採用した照明器具「FVH87607REL」が公開されている。
植物由来プラスチックは、トウモロコシに含まれるデンプンを素に乳酸から作られたプラスチックで、石油由来のものに比べて、焼却処理までにかかるCO2の排出量を、約30%減らせるのが特徴。また、ON/OFFなどを切り替えるリモコンでも、植物由来プラスチックが使用されている。
照明器具ではそのほか、電球型蛍光灯の「ネオボール リアル」のカットモデルや、電球ソケットに接続するLED照明などが公開されている。また、家庭内の電化製品を無線のネットワークでつなぎ、携帯電話やパソコンで遠隔操作できるホームITシステム「フェミニティ」の展示も行なわれている。
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照明器具「FVH87607REL」は、植物由来プラスチックをセードに採用している
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石油由来の一般的なプラスチックに比べて、焼却処理までにかかるCO2の排出量を、約30%減らせるという
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リモコンにも植物由来プラスチックを使用している
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電球型蛍光灯「ネオボール リアル」
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こちらはカットモデル
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発光管のインバータを小型化することで、本体をコンパクト化した
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電球ソケットに取り付けできるLEDランプ
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店舗のライティングレール用LEDスポットライトは、2006-2007年のグッドデザイン賞を受賞している
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ホームITシステム「フェミニティ」も公開されている
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携帯電話を使って、エアコンや照明器具などを遠隔操作できる
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フェミニティ用の照明コントローラ
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■URL
2007 電設工業展
http://www.jeca.or.jp/exhibition/
ナショナル(松下電工株式会社)
http://www.mew.co.jp/
株式会社東芝
http://www.toshiba.co.jp/
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【ライティングフェア
2007】 自分でデザインした絵を照らすLED、可視光通信の体験コーナーなど(2007/03/08) ・
【ライティングフェア
2007】 リモコンで上下する照明器具、割れても光る蛍光灯など(2007/03/07)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/05/24 00:34
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