ナショナル(松下電工株式会社)は、エアコンや照明など、家電製品の使用電力量を個別に計測し、デジタルテレビで表示できる住宅設備システム「ライフィニティ ECO対応システム」を、10月より発売する。基本セットの希望小売価格は、施工費を除いて350,000円。
「ライフィニティ」は、玄関の鍵や防犯センサー・防犯カメラなどのセキュリティ機器、エアコンや照明などの家電製品をネットワーク化し、デジタルテレビや携帯電話での操作を実現する、新築の戸建住宅向けのネットワークシステム。来客者の画像を携帯電話に送信したり、不審者の侵入をメールで知らせるなどのサービスを行なう。
本製品では、分電器に使用する電流センサを薄型・小型化することで、家電製品別、部屋別で使用電力量が測定できるようになったのが特徴。測定したデータは、ホーム情報ブレーカー内のユニットに蓄積され、専用コントローラーのモニターや、ブロードバンド接続機能を持ったデジタルテレビ向けサービス「アクトビラ」にて表示する。また、太陽光発電と連動し、発電量と売電量の計測/表示もできる。
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分電器内の電流センサを、薄型・小型化することで、機器や部屋ごとに使用電力量の計測が可能になった
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分電器の外観
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中には「電子レンジ」「洗濯乾燥機」「トイレ」など、製品や部屋ごとの電力を計測するユニットが備えられている
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ホーム情報ブレーカ「くらし安心ホームパネル」は、ネットワーク機器の動作を保守する役割がある
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カバーを取り外したところ。赤いラインで囲まれている「ネットリモコン」部が、測定データの保存や、端末への表示を行なう
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モニター画面には、ペンギンのキャラクターが登場。電気の使用量が多すぎた場合は注意したり、省エネのまめ知識を教えたりする機能も備えている。同社ではこれにより「楽しみながらできる省エネ行動を支援」するとしている。
そのほか、携帯電話を使った使用状況のチェックまたはコントロール、電源の一括ON/OFF機能なども用意されている。
松下電工株式会社 情報機器事業本部 情報機器新事業推進部 部長の天野博介氏は、CO2排出量の増加率が、産業部門よりも家庭部門で増え続けていることについて指摘し「環境意識の高まりはあるが、結びついていない現状がある」とコメント。そして、新製品を導入することで「家庭での省エネ推進を加速してゆきたい」と意義を語った。
なお、本製品は新築戸建て向けの製品のため、マンションやリフォームには対応しない。
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どれだけ省エネが達成されたかを表示する「省エネモニター」。写真はパナソニックのデジタルテレビ「VIERA」に表示させているところ
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画面は省エネの達成度によって日々変化する
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専用のコントロールパネルでも表示できる。カラー液晶で、タッチパネルを採用している
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キャラクター「ハカセペンギン」による省エネに関するアドバイスも配信される
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家庭の電化製品の使用電力量も一括表示できる
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エアコンの使用電力量をグラフ化し、前日と比較しているところ。月別、年別の表示も可能
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松下電工株式会社 情報機器事業本部 情報機器新事業推進部 部長 天野博介氏
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CO2排出量の増加率は、工業部門よりも家庭部門の方がはるかに高くなっている
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「ライフィニティ ECO対応システム」の概要
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■URL
ナショナル(松下電工株式会社)
http://www.mew.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mew.co.jp/corp/news/0705/0705-3.htm
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