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松下、2006年度決算は白物家電も好調

~エアコン、ナノケア、ジョーバが躍進

松下電器産業 代表取締役副社長 川上徹也氏
 松下電器産業株式会社は、27日、2006年度の決算を発表。その中で、今年度にナショナルブランドの製品が、マーケティング本部発足以後、最高のシェアを確保したことが明らかになった。

 同社では2001年に、それまで製品部門ごとに分散していたマーケティング事業を「ナショナル・マーケティング本部」に統一。今年度は、同マーケティング本部の発足以後最高のシェアを確保したという。

 特にエアコンが好調だった。自動でフィルターを掃除して10年間のメンテナンスを省く「お掃除ロボット」エアコンは、17年ぶりにエアコン全体のシェアの20%を突破。2年連続のトップシェアを記録している。

 さらに、小物商品に限れば「ほとんどの商品がシェア50%を超えている(同社代表取締役副社長 川上徹也氏)」。中でも、ドライヤーの「ナノケア」シリーズ、フィットネス機器「ジョーバ」が、台数ベースでそれぞれ前年の2.5倍、3.6倍を記録した。川上氏はこの結果について、「特徴のある商品の市場投資により、新しい需要層を獲得している」と分析した。

 2007年度の白物家電の営業利益目標について、川上氏は「高い収益性を継続してゆく」として、同年度売り上げ目標の6.8%となる860億円に設定した。さらに「国内では安定した需要が得られる。今後は海外事業に力点を置いていきたい」とした。

 また、松下電機産業全体の営業利益は5%となり、同社が掲げていた数値を達成した。これを受け、代表取締役社長の大坪文雄氏は「5%台となったのは'91年以来15年ぶり」とコメント。さらに、同社が2007年度からの3年間で、売上高10兆円とROE(株主資本利益率)10%を目指す「GP3計画」と実行中であることから「これから先も決して後戻りせずに、GP3計画をまっとうしたい」と語った。


2007年度は、売り上げ目標を1%増の1兆2,400億円と予想。営業利益はその6.8%となる860億円を見込んでいる 国内の売り上げは、前年同期比で5%増 松下電器産業株式会社 代表取締役社長 大坪文雄氏




URL
  松下電器産業株式会社
  http://www.panasonic.co.jp/
  決算資料
  http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070427-10/jn070427-10.html

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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/04/27 20:39

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