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enegreen ハイブリッドクッカー
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三洋電機は、業務用融合調理器「enegreen ハイブリッドクッカー」を、2007年4月から発売すると発表した。希望小売価格は、624,750円。
同社が推進する「Think GAIA」ビジョンに基づき、CO2排出量の大幅削減を実現するコマーシャル機器として投入している「enegreen universe」シリーズを製品化。今回の製品は、2月5日に発表したスーパーショーケース冷凍機システムに続く第2弾に位置づけられるもの。「レストランの厨房でCO2を削減しよう」をコンセプトに開発したという。
世界で初めて食品をマイクロ波とIHで、食品を内側と外側から同時に加熱することで、おいしさと調理時間の短縮を実現するとともに、消費電力を抑えることでCO2換算で最大37%削減することも実現したという。
従来の業務用調理器はほとんどが単一機能であり、ハンバーグの調理では、フライパンで食材の外側に焦げ目をつけた後に、オーブンでじっくり内部まで火を通すなど、調理に時間と手間が必要だった。また、オーブンと電子レンジを組み合わせた複合機能を持った製品でも、オーブン調理の予熱が必要だったり、レンジ加熱によって内部から表に出た水分を、循環する熱風が乾燥させてしまい食感を悪くしてしまうといった問題があった。
今回の製品では、電子レンジのマイクロ波と、IH加熱の組み合わせで、こうした問題を解決。「IH加熱とマイクロ波加熱のいいとこどりを実現した製品」(三洋電機コマーシャルカンパニークリーンエナジーカンパニー住設ビジネスユニット・上橋浩之リーダー)としている。
マイクロ波とIHの同時加熱を実現するために、シート状にしたステンレスに多数の穴を設けた「シールドパンチングシート」を新開発。これにより、周波数の高いマイクロ波は反射し、周波数の低いIHが発生する磁界は通すといった仕組みを実現した。
マイクロ波は庫内上部の回転アンテナから放射され、これまで同時に行なうことが不可能だったIH加熱も行なえるようにしている。
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マイクロ波を反射し、IHの磁界は通す、新開発の「シールドパンチングシート」
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マイクロ波とIHが組み合わさり、食品の内側と外側の同時加熱が可能になった
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また、マイクロ波加熱では食材そのものが発熱し、IH加熱は食材を入れる鍋が熱源となる特性を利用して、加熱プログラムを効率的に組み合わせることが可能になり、食材全体を一気に昇温させることで、調理にかかる時間を短縮できるようになった。
IH調理器で12分かかっていたハンバーグの調理が1分45秒で完了するなど、最大85%の時間短縮ができる。
さらに、調理時間を短くできることで、食材に含まれる水分や油分の流出を抑えることが可能で、食品保水率を9%向上するなどジューシーさを維持できるほか、旨味成分や栄養分の流出も防ぐことが可能だという。
レストランやファストフード、コンビニエンスストア、ホテル・旅館、老人ホームなどを対象に、今後3年間に4000台の出荷を見込む。
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IH調理器と比べ、調理時間とCO2の排出量を大幅にカットする
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生のハンバーグがわずか1分45秒で焦げ目がつき、ジューシーな調理が可能になる
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三洋電機 コマーシャルカンパニークリーンエナジーカンパニー住設ビジネスユニット・上橋浩之リーダー
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同社・上橋リーダーは、「1日100食のハンバーグを調理した場合、年間で約50本の杉のCO2吸収量に相当する省エネ効果を達成している。調理の世界からCO2削減と快適さを実現したい。また、短時間に調理ができることから、コンビニエンスストアでも新たなメニューの提供が可能になる。コンビニでは、鍋を利用するということが難しいが、食材メーカーと話し合うことで、容器ごと加熱できるものが開発できれば、調理したてと同じようなものも提供できるだろう」としている。
なお、同技術を採用した家庭向け製品への展開については、「検討をしているが、日本の家庭では100Vが主流であり、パワーが不足している。時間短縮の面で効果が出にくい、あるいはコスト面で割高になるなどの課題があり、すぐに製品化は難しい。だが、海外で200Vを利用しているところでは市場性があるかもしれない」とした。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0702news-j/0220-1.html
( 大河原 克行 )
2007/02/20 13:59
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