東芝コンシューママーケティング株式会社は16日、2008年3月末までに、生活家電事業の拠点再編を行なうと発表した。同社ではこの再編により、冷蔵庫を中心に生活家電の競争力を強化し、世界市場に向けた商品の開発体制と、生産体制の強化を狙うとしている。
今回の再編は、これまで冷蔵庫の開発・設計・製造を行なっていた大阪府茨木の大阪工場を閉鎖し、開発・設計機能を2008年3月末までに愛知県瀬戸の愛知工場に、生産機能を2007年9月末をもって中国広東省の拠点に移管するというもの。これにより、大阪工場は2008年3月末までに閉鎖される。従業員は愛知工場、または東芝グループの関連会社へ異動となる予定。
愛知工場では、洗濯機・IHクッキングヒーターなどの開発・設計・製造を行なっている。冷蔵庫の拠点を移管し、洗濯機と同じ場所で開発を行なうことで、それぞれの技術を相互交流し、製造技術や設計、品質の強化を図るという。
同社では、愛知工場を生活家電商品の「グローバル生産開発センター」として、技術の開発や海外市場向けの商品開発の拠点にするとしている。また、一部の冷蔵庫の生産も行なう。
また中国広東省の拠点では、従来から国内市場向けの小型・中型冷蔵庫、および海外向けの冷蔵庫の生産を行なっており、今回の生産集約により競争力強化を目指すという。
同社は1月18日に、東芝グループの東芝テックより、クリーナー事業とジューサー・ミキサー事業の譲渡を受けており、白物家電分野での再編を進めている。
■URL
東芝コンシューママーケティング株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tcm/
ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/tcm/pressrelease/070216_j.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/02/16 18:44
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