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サラリ MJ-H100BX
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三菱電機株式会社は、業界で初めてヒートポンプを搭載し、消費電力を削減した除湿乾燥器「サラリ MJ-H100BX」を、3月10日より発売する。希望小売価格は72,450円。
1日当たり9/10L(50/60Hz)の除湿能力を持つ、ヒートポンプ式の除湿乾燥機。ヒートポンプで熱交換を行ない、湿った空気を冷やすことで、水分の抽出・回収を行なう。一般的な除湿乾燥機も同様の作業で除湿を行なうが、排気は冷風と温風を混合させた「除湿風」の1つに限られていた。
本製品は、ヒートポンプを採用したことで、「冷風」、「温風」、「除湿風」の3パターンの送風を可能にした。2枚のシャッターが風路を切り替え、室内を涼しくしたいときには冷風を、洗濯物の乾燥には温風を噴出するなど、用途に合わせた使い分けが可能となった。同社ではこれを「冷温風ハイブリッドシステム」と呼んでいる。
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「除湿風」「温風」「冷風」の3つの送風モードが選択できる「冷温風ハイブリッドシステム」
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空気の噴出口付近には、約385Wのヒーターを搭載。温風にヒーターの熱を加えることで、洗濯物を素早く乾燥できるという。同社ではこれを「ヒートポンプ除湿乾燥」機能としており、これにより洗濯物の乾燥時間は「業界最速」の約50分になったとしている。また時短と効率化のため、洗濯乾燥の1回当たりの電気代は、従来機種の「MJ-H100AX」と比べて約17%と、省エネ性能も向上。さらに、生乾きのいやな臭いの原因となる細菌の発生を抑えられるため、部屋干し時の菌の繁殖量を、自然乾燥時と比べて約1/35へと抑制できるという。
また本製品は、簡易空調機としての使用にも対応する。室内が暑い時には、室温より14~16℃低い冷風を強弱を付けながら吹き出す「涼感スポット冷風」機能を使用することで、手軽に涼感を得られるという。また寒い時には、「温風ヒーター」が1畳程度の簡易暖房にも対応。脱衣所で使用すれば、入浴時との温度差を無くすことで、急激な温度変化による脳出血・脳梗塞などの事故の軽減にもつながるという。
消臭機能として「衣類消臭デオドライ」機能を備えている。衣類に水分を含んだ冷風を浴びせて、臭い成分をキャッチ。その後、ローズマリーから抽出されたという抗酸化成分を含んだ温風を放つことで、臭いを持った水分を揮発させるというもの。約60分で消臭できるという。
フィルターには、チリ・ホコリ・カビ・ペットの表皮などのアレル物質をキャッチする「銀イオン除菌脱臭フィルター」を搭載。銀イオンが細菌の細胞膜を破壊するので、高い抗菌性があるという。フィルターの効果は、3カ月に1回の水洗いで、約2年間効果を持続できるとしている。
本体サイズは390×205×568mm(幅×奥行×高さ)。重量は13.6kg。除湿能力は、1日当たり9/10L(50/60Hz)。消費電力は最大で660W。排水タンク容量は2.8L。付属品として、市販のハンガーに装着させて、洗濯物を短時間で乾燥するという「衣類乾燥カバー」を同梱する。
本製品と同じ機能を備え、ヒーターが省かれた「MJ-100BX/MJ-180BX」も発売される。希望小売価格は、除湿能力が9/10L(50/60Hz)の「MJ-100BX」が65,100円、16/18Lの「MJ-180BX」が72,450円。
そのほか、除湿材で乾燥させるゼオライト式の除湿乾燥機「MJ-Z70BX」も発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27,000円。
■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2007/0208-a.htm
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