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経産省、電子レンジ式湯たんぽについて、説明書の厳守を呼びかけ


 経済産業省は6日、電子レンジで加熱するタイプの湯たんぽについて、「取扱説明書や表示の通り」使用するように呼びかける発表をした。

 今回の調査は、株式会社タカラトミーの「レンジでチン ハローキティホット2フレンド」など6製品について、容器の破裂や、液漏れなどにより、使用者がやけどをする事故が起こったことをきっかけとなり、現在販売されている同じジャンルの製品全般について、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が安全性を確認するために行なったもの。

 実験の対象となったのは、保温材がジェルタイプのもの、固形タイプのもの、液状タイプのもので、試験当時の2006年11月に、一般販売されていた14製品。試験環境は、取扱説明書通りに使用した場合に加え、指定を超える熱を加えた場合についても行なわれた。

 その結果、すべての製品について、取扱説明書通りに使用すれば、ケースが破裂したり、変形するなどの問題は見られなかったが、2製品については、破裂などの事故は起こさなかったものの、ケースの表面温度が100℃に達していたという。

 取扱説明書の指定より、高い出力をかけて温めた場合、ケースが破裂し、レンジの扉を押し開けて、99℃の液が飛び散ったものがあったほか、破裂寸前の状態になった製品もあった。

 また、破裂するまで加熱し続ける実験では、材質により、強度に差が生じることがわかった。樹脂製ケースに入った製品が、15~20分程度加熱するまで、破裂しなかったのに対し、樹脂フィルム製のものでは2分弱と破裂までの時間が短かく、レポートでは「取扱説明書の加熱時間の短い製品の方が、破損に至る時間が短い傾向にある」とまとめている。

 これらの結果をふまえ、経済産業省は「取扱説明書どおりの使用をしていれば破裂し火傷をするおそれはない」としているが、一方で、「取扱説明書をよく読み、所用の加熱時間や方法を厳守」するよう呼びかけており、注意が必要な製品であるとの認識は崩していない。

 なお、取扱説明書などに、内容物が漏れ出して火傷の可能性があるとの表記がされている製品は、14製品中5製品しかなく、NITEでは、メーカー側にもさらなる対応が必要との見方を示している。





URL
  経済産業省
  http://www.meti.go.jp/
  ニュースリリース
  http://www.meti.go.jp/press/20070206005/20070206005.html
  独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)
  http://www.nite.go.jp/
  実験方法とその結果(NITE)
  http://www.jiko.nite.go.jp/news/news79.html

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レンジ式湯たんぽ、やけどの恐れで経産省が回収を呼びかけ(2006/11/14)


( 本誌:伊藤 大地 )
2007/02/06 20:02

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