松下電器産業株式会社は5日、同社のエアコン用コンプレッサー製造拠点のうち、ロータリータイプの製造について、山梨県甲府の製造拠点を、2007年12月から2008年2月を目処に、中国に移管することを発表した。
松下では、山梨県甲府、滋賀県草津の国内2拠点のほか、マレーシア、中国広州、中国杭州の海外3拠点、合計5拠点でエアコン用コンプレッサーを製造しており、世界シェアでトップだという。
今後、中国市場の成長と、競争の激化、また、顧客となる国内メーカーがエアコンの生産を国内から中国へシフトしていくことが見込まれるため、5拠点のうち、ロータリータイプを製造する甲府工場を2007年12月に中国広州に、2008年2月に中国杭州に移管させることを決めた。これに伴い、甲府工場は2008年3月を目処に閉鎖する。
同社では2009年度に売上高10兆円、資本利益率(ROE)10%の達成を目指しており、今回の拠点再編もその具体的な施策となる。さらなるコスト競争力強化、製品開発力の向上などを目指し、生活家電関連の主な国内拠点を整理し、滋賀県草津と中国に統合させる方針をすでに明らかにしている。
■URL
松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070205-1/jn070205-1.html
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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/02/05 19:04
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