松下電器産業株式会社は10日、2007年度の経営方針を発表した。「売上高10兆円」、「株主資本比率10%」など2009年度までに達成すべき目標をまとめた「GP3計画」が主な内容となっている。
生活家電や健康・美容関連機器を含む「生活快適実現事業」に関しては、2009年度までに売上高3兆円を目標とした。生活家電事業の2005年度の売上高は1兆2,412億円、2006年度上期が6,371億円となっている。
同事業では、松下電器産業と松下電工のコラボレーション製品を重視する方針を打ち出した。松下電器産業は2004年に松下電工を子会社化。重複した事業を再編するとともに、エアコンやシステムバス、空気清浄機などをコラボレーションにより開発したが、これらの製品が過去2年間で1,000億円の増販効果があったことを評価し、今後、これをさらに発展させ、「生活快適実現事業 強化プロジェクト(仮称)」を設置するという。
両者のコラボレーションにより、今後、大きな伸びが見込まれるIHクッキングヒーターやエコキュート(CO2冷媒給湯器)の設置、それに伴うリフォームなどの事業を強化するのが狙いだ。
なお、経営目標には「品質問題の根絶」という項も含まれており、FF式ファンヒーターの問題についても触れ、「安全・品質は全てに優先することを徹底する」としている。
■URL
松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070110-3/jn070110-3.html
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/01/10 19:46
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