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SIシリーズ
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三菱重工業株式会社は、アレルギーの原因となる物質を抑制し、屋外へ排出するエアコン「SIシリーズ」7機種を2007年2月上旬より発売する。価格はすべてオープンプライス。
空気の質の向上を主眼として開発された。フィルターに、花粉やカビ・ダニ細菌・ウイルスなど、アレルギーの原因となる物質を分解し、抑制する効果がある「バイオクリアフィルター」を採用した。このフィルターで捕らえたアレル物質に、熱と水分を加えることで抑制を促し、除菌。最終的には屋外へ排出する仕組みを設けた。同社ではこれを「バイオクリア運転」と称している。
また、換気機能も搭載。窓を開けなくても、花粉やタバコをはじめ、部屋にこもったホルムアルデヒドや二酸化炭素などの有害物質も、室外に排出できるという。
留守時の機能として、部屋の空気を最適な状態に自動コントロールし、ダニ・カビを抑制する「るす除湿」も用意されている。除湿や冷房と換気を連動させ、空気状況に適した運転を自動で行なう。
エアコン運転終了時には、エアコン内部を乾燥させる「クリーン運転」を自動的に開始。湿気などの臭いを換気として室外へ排出する。
内部の風路設計には、飛行機のジェットエンジンに使用される技術を応用した「JET気流」を導入。室内温度を素早く設定温度へと到達させるという。
そのほか、風向・風量を細かく制御する「おまかせ気流」や、強力な風で冷暖房を行なう機能も搭載している。
本製品では、モーターとインバーターの効率をともに高める「2電圧ベクトルPAM」という同社独自の制御技術を採用。モーター電流を最適化することで、省エネ性能を大幅に向上したという。
SIシリーズのラインナップは、冷房時の適応面積が6/8/10/12/14/16/18畳の7機種。12畳以下の4タイプはすべて100V電源、14畳以上の3タイプは、200V電源を使用する。
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ZIシリーズ
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「JET気流」などの機能を省いたスタンダードモデル「ZIシリーズ」6機種も、同時に発売される。価格はオープンプライス。幅を790mm、厚さ199mmに抑えた小型ボディが特徴で、同社では“コンパクト・ワイドバリエーション”をセールスポイントとしている。適応面積は6/8/10/12/14/16畳。こちらも12畳以下が100V電源、14畳以上が200V電源を使用する。同社はZIシリーズについて、東南アジアや欧州などの海外市場にも展開するための「世界戦略機種」と位置づけている。
なおSIシリーズ、ZIシリーズともに、フィルターの自動掃除機能は用意されていない。
■URL
三菱重工業株式会社
http://www.mhi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mhi-ir.jp/news/sec1/200612194537.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2006/12/20 00:05
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