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「うるるとさらら」Rシリーズ
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ダイキン工業株式会社は、フィルター掃除を自動で行ない、10年間手入れの必要がないエアコン「うるるとさらら」Rシリーズ8機種を、2007年3月1日より発売する。価格は全機種がオープンプライスで、適用床面積が10畳向けの「AN28HRP-W」の店頭想定価格は228,000円程度。
エアコン内部を自動で掃除する「掃除力システム」を追加したのが最大の特徴。同社では、ユーザーからの意見で、フィルターの汚れをはじめ、掃除の手が行き届きにくい本体内部の清潔性を求める声が多かった点に注目。エアコン内部を自動で掃除する機能を追加することで、機器の清潔性の向上を図った。
フィルター掃除には、自動で掃除を行なう「おとなしフィルター掃除ユニット」を搭載。フィルターの素材に「エストラマー」という柔らかい樹脂を使用することで、掃除ユニットの運転音を23dBまで抑制し、「業界No.1」の静音性能としている。またフィルターはフッ素加工が施され、油汚れも取れやすくなっている。
熱交換機には、防菌・防カビ効果が10年間持続する「セルフウォッシュ熱交換機」を採用。染料には除菌・防カビ剤が練り込まれており、これが溶けることで、器内に菌が繁殖するのを抑える効果がある。また熱交換機のフィンの表面には親水性の高い染料が塗られており、エアコンのドレン(凝縮)水を取り込んで表面に張り付いた汚れを洗い流せるという。
また、冷房・除湿運転終了後に熱交換機を温めて、エアコン内部の水分を蒸発させる「内部クリーン運転」機能も用意。カビの繁殖を抑えるねらいがある。
これらの「掃除力システム」により、フィルターなどのエアコン内部の清潔が、掃除の手間なく10年間持続し、フィルター掃除をしていない従来機と比較すると、年間で約25%の省エネ効果があるという。
気流も改良された。排気口付近のフラップに、冷房/暖房で方向を変える「アクティブダブルフラップ」を新設。暖房時には、足下へ暖かい気流を噴出する「足下ぬくぬく気流」、冷房時には、冷気を上方向へ飛ばし、天井から降ろす「涼風ふんわり気流」の2パターンが用意される。また、従来90度だった気流幅を160度まで拡張。送風が直接当たる不快感を感じることもなく、部屋の隅々までムラなく温めることができるという。
さらに室内の湿度と温度を自動で調節し、就寝時と起床時にちょうどよい湿度に設定する「うるる快眠」を搭載。これは、睡眠中の室内温度を制御することで、快適な睡眠環境をつくる「V字快眠温度制御」に、室外機に内蔵した加湿ユニットが、外気の水分を取り込んで室内をうるおす「うるる加湿」を追加したもの。就寝時は湿度を低くすることで素早い睡眠を促し、起床時は高湿度とすることで、喉や肌のうるおいを持たせる効果がある。この「うるる快眠」により、「V字快眠温度制御」を単独で稼働させたのと比べて、起床時の喉のうるおい感が2.4倍、肌のうるおい量は1.7倍、深い睡眠時間の量が35%向上するという。
部屋干しをサポートする機能として、湿度・温度を同時にコントロールし、ハイパワーで洗濯物を乾燥させる「へや干しランドリー乾燥」モードが追加された。洗濯物2kgを、約66分で乾燥させることができ、部屋干し独特の嫌な臭いの発生も抑制する。1回あたりのランニングコストは約17円という。
「AN28HRS-W」の本体サイズは、890×239×315mm(幅×奥行き×高さ)。冷房能力は2.8kw。6/8/12/14/16/20/23畳に対応するタイプも発売される。
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「掃除力システム」の5つの機能
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暖房時は下向きの気流を発することで、足下から温める
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冷房時には気流が上向きとなり、天井からゆっくり冷やす
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■URL
ダイキン工業株式会社
http://www.daikin.co.jp/
ニュースリリース
http://www.daikin.co.jp/press/2006/061213/index.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2006/12/13 18:30
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