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松下、東京・有明の「イーユーハウス」をリニューアル |
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2010年のくらしを想定した体験型ショウルーム
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イーユーハウスは、2010年のくらしを想定し、「家まるごとの新たなくらし価値」を提案する一軒家型のショールーム。松下電器産業、松下電工、パナホームの製品群や最新技術を駆使し、夫婦、娘、祖母という4人家族の暮らし環境にあわせた構成となっている。2006年1月から一般公開しており、今回のリニューアルは、オープン以来初めてのものとなる。 イーユーハウスが目指す環境共生のエコロジー、家計を応援するエコノミーと、誰もが快適で豊かな生活空間を実現するユニバーサルデザイン(UD)を実現するというコンセプトはそのままに、新たに、ITを駆使した「ITユニバーサルデザイン」の考え方を導入しているのが特徴だ。
● RFIDや虹彩認証を採用した玄関口
まず、入館すると、コンセプトルームに通される。 ここでは、イーユーハウスのユニバーサルデザインによる「生活の質的向上」とともに、創エネや省エネによる「環境への影響の削減」についてのハウスコンセプトが紹介される。紹介ビデオは約4分間。リニューアルにあわせてビデオも刷新。新たにITユニバーサルデザインに取り組んでいることが示される。 コンセプトルームを出るときには、最もセキュリティが厳しいとされる虹彩認証システムによって、扉が開く。一般の来場者は登録していないためドアは開かない。案内をしてくれる女性に頼るしかない。誤認識する可能性は1/120万だという。 玄関は、RFIDタグを活用したインテリジェントセキュリティシステムとなっている。 RFIDタグ内蔵の携帯電話で玄関のドアを解錠する。不審者が扉を開けようとすると、警報音で報せるほか、監視カメラで不審者を撮影する。 1階では、2010年を想定した家庭用燃料電池コージェネレーションシステムによる電気/熱エネルギーインフラの中心に展示。燃料電池の排熱を利用した床暖房やデシカント除湿、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)による電気や熱の効率利用環境を紹介している。 また、キッチンでは、「エコ・UD キッチン」とし、ダイニングルームと一体化したアイランド型を前提に、UDへの配慮によって、誰もが使いやすく省エネと快適性が両立したキッチンを提案している。 キッチン内には、キッチンナビと呼ばれるモニターが置かれ、テレビ視聴や家内セキュリティ管理、エネルギー使用量なども表示。さらに、くらし情報の項目から「おすすめレシピ」を選択すれば、調理方法などがガイドされる。このモニターはドアホンとしても利用できる。
● プラズマテレビが「情報の窓」となるリビング
ユビキタスリビングと呼ばれるこのリビングでは、従来の65v型プラズマテレビを、世界最大となる103v型プラズマテレビへと入れ替えるとともに、テレビを「情報の窓」と位置づけ、テレビやDVD視聴以外にも、様々な情報を集約し、家庭内のあらゆる操作や、機器の管理ができるコンソール的な役割も担うようにしている。 プラズマテレビの画面には、通常のテレビ番組のほか、ビデオオンデマンド型での番組視聴などを行なう「エンターテインメント」、家族や地域の人と最大4人までのテレビ電話を可能としたり、双方向型の英会話学習などに利用できる「コミュニケーション」、玄関や部屋の施錠、家庭内の異常検知、宅内カメラによる監視のほか、電気の使用量などを表示する「セキュリティ＆エコロジー」といったこれまでのイーユーハウスで実現していたサービスに加え、生活環境に応じて画面を変化させる「アンビエンス」のメニューを新たに用意した。 アンビエンスでは、朝の時間帯は、ニュースや天気予報、渋滞情報、株価といった複数の情報を大画面に表示し、必要な情報を瞬時に得られるようにするほか、昼間は祖母が見やすいように、テレビに表示される文字を大きくしたり、手前にあるスピーカーを通じて音を聞こえやすくするといったことが可能になる。 また、テレビを利用する人を識別するために、個人ごとに所持している携帯電話に内蔵されたRFIDで誰が利用しているのかを認識できるようにしており、祖母がテレビの近くに携帯電話を持ってくると、高齢者用に画面設定が自動的に変わるようになる。また、夜の時間帯などは、テレビに風景や絵画などのほか、家族の写真などを表示し、インテリアとしても利用できるようにした。
● セキュリティを高めたホームオフィス もう1つのリニューアルのポイントは、ホームオフィス(在宅勤務)システムである。仕事部屋に入るには、父親しか入れないように、RFID付きの携帯電話で管理。入室すると自動的にロックがかかる。また、社員カードをかざし、顔認証システムをパスすると、会社とネットワークで接続。テレビ会議システムで複数箇所を結んだミーティングにも参加できる。 また必要な情報が前面のスクリーンと、手元のモニターに表示される。社員カードを取ると、自動的にネットワークが切断され、オフィス環境とは異なった一般の書斎としての照明へと変更するとともに、部屋の鍵が解錠される。 在宅でありながらも、セキュリティの高いネットワーク環境と、スムーズに仕事が行なえる環境が実現されている。 また、ウェルネスコーナーも設置され、家族ごとにデータが管理され、健康増進に活用できるようになっている。これも今回のリニューアルの1つである。 なお、イーユーハウスの一般公開は、2006年12月17日から。土曜・日曜・祝祭日が対象で、Webサイトからの完全予約制となっている。 また、ビジネス関係者は、2006年12月19日以降の平日に公開する。予約には、松下グループ社員からの申し込みが必要となる。
■URL イーユーハウス http://panasonic.co.jp/euhouse/ ニュースリリース http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn061129-1/jn061129-1.html 予約受付ページ https://sec.panasonic.co.jp/euhouse/appointment/
（ 大河原 克行 ）
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