中部電力、浜岡原発の運転を全面停止

 中部電力は、政府からの要請を受けて停止作業を行なっていた浜岡原子力発電所の4号機と5号機について原子炉が停止したと発表した。

 4号機は13日10時00分に発電機を解列して、13時56分に原子炉を停止した。5号機は14日10時15分に発電機を解列して、13時00分に原子炉を停止した。

 浜岡原発の完全停止によって、中部電力は夏に予定していた供給力から365万kWを失う。しかし、長期停止中の火力発電所の復活で35万kW、東京電力への融通送電の停止で75万kWの供給力を確保する。

 12日に公開された政府の節電方針では中部電力管内は、「経済活動に影響を与えない範囲で一般的な節電を呼びかける」ことに留まっており、計画停電や節電目標の設定などは行なわれていない。

浜岡原子力発電所のリアルタイムデータ(5月15日時点)。発電量がすべて0になっている





(伊達 浩二)

2011年5月16日 00:00